あなたは自分の性格は好きですか?
本日ご紹介するのは、ジャック・ウェルチを始め、世界的大企業のCEO、80人以上をコーチした、マーシャル・ゴールドスミスの示す性格改善法です。
すごくいい本でした。
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ソースは以下になります。
『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』(マーシャル・ゴールドスミス)
※アマゾンの紹介文より
極度の負けず嫌い、人の話を聞かない、部下をえこひいきする、情報を教えない、腹を立てたまま何かを言う…。成功しているリーダーなら誰でも、つい日常的にやってしまう「悪い癖」を持っている。ジャック・ウェルチをはじめ何人もの名経営者を指導してきた著者は、この「悪い癖」を直すことこそ、ビジネスでも人生でも成功者の条件だ、と説く。そして、自分の悪癖を発見するためのフィードバックの集め方から、改善の度合いを知るためのフォローアップの技法まで、エグゼクティブ・コーチングの現場で実際に使っている技法を読者に伝授する。ウォールストリート・ジャーナルやNYタイムズ、amazon.comなど全米メディアでベストセラー第1位を記録したコーチング本の決定版。
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(著者略歴)
ゴールドスミス,マーシャル
エグゼクティブ・コーチングの第一人者。ジャック・ウェルチ元GE会長をはじめ、世界的大企業の経営者80人以上をコーチしたことで知られる。1949年ケンタッキー州生まれ。UCLAで博士号、インディアナ大学でMBAを取得。76年から大学で教鞭をとるかたわら、専門とする「360度フィードバック」の手法を駆使してリーダーシップ能力開発プログラムに従事。米国における「エグゼクティブ・コーチングのグル(先導者)」と呼ばれる。93年にはウォールストリート・ジャーナル紙から「エグゼクティブ教育のトップ10人」に、2004年には全米経営者協会から「過去80年間、マネジメント分野で最も影響を与えた50人の偉大な思想家・リーダー」に選ばれた。マーシャル・ゴールドスミス・パートナーズ社の創業者であり、世界の企業教育トップコンサルタントを組織したA4SL(戦略的リーダーシップ同盟)のパートナーもつとめる。
1.他人からフィードバックをもらう
- 尋ねるのはただ一言、「どうすれば私はもっと良くなれるだろうか?」
- フィードバックをもらっておいて自分の意見は言わない
- フィードバックにあたり、以下の4つの約束をお願いする。「①過去のことは水に流してください」「②真実を話してください」「③サポートし、手を貸してください。皮肉、否定的な態度をとらないで」「④あなたも、改善したいことを選んでください」
2.謝罪する
- 謝罪は人間関係を回復させる上で最高の行動である
- これまでの後悔、苦痛、恥、悲しみに関して心から謝罪する
- 言うことは「申し訳ありませんでした。これからはもっと良くなるように努力します」
- あとは何も言わない。説明しない、複雑にしない、限定しない。余計なことを言わない。
3.公表する、宣伝する
- あなたが変わったことを繰り返し、「行動」でメッセージを送り続ける
- 毎日が記者会見のつもりで、自分の行動を意識し続ける
- 毎日が挑戦者を受けてたつチャンスと考える
- 一日単位ではなく、週、月単位で考える
4.人の話を聞く
- 聞くことは受け身の行動ではなく、アクティブなプロセスである
- ポイントは、「①話す前に考える」「②敬意をもって聞く」「③反応する前に「言う価値があるか」を自問する」
- 相手に100%注意を払う
- あなたが相手に賢い、面白いと思わせないようにするほど、相手の目にはあなたが輝いて見える
5.ありがとうを言う
- ・あなたの成功をもたらした人、25人をリストアップし、「彼らに如何に感謝しているかを伝えたか」を自問自答し、伝えていない人に今すぐ、感謝の手紙を書く
6.フォローアップする
- 改善したいことをに関して、毎日の実践したいことをリストアップする
- 身の回りの家族、友人などの中から、あなたのことを思ってくれる人を「コーチ」に選ぶ
- 「コーチ」に、毎日一日の終わりに、実践したいことを実践したか、質問してもらう
7.フィードフォワードをもらう
- あなたが変えたいと思っている行動を選び、周りの人にその目的を説明する。その相手は誰でもいい。あなたのことをよく知らない人でも構わない
- その人に、こうなりたいと思っていることを達成するのに、役立ちそうなアイデアを2つ提案してもらう
- アイデアを注意して聞く。良し悪しの判断や批判も同意も許されない。許される回答は「ありがとう」だけ。
すごい人です。ジャック・ウェルチを始め、そうそうたるVIPのコーチングをされてきた方だそうです。
本書には「性格改善」とは一言も書いていないのですが、要は、「成功はしたけどイヤなヤツになってしまった人をいいヤツに変えていった人」のようですね。そしてそれらの方法論は、おそらく何かしら一つくらいは性格的に改善したいことがあるであろうすべての人にとってとても参考になるものです。
そして面白い点は、そのやり方として挙げられているそのいずれもが、「人の意見に耳を傾けましょう」「謝りましょう」「態度で示しましょう」「お礼を言いましょう」という、人間としてごく当たり前のことばかりであるという点です。それだけ、当たり前のことほど実践するのが難しいということでもあるのでしょうが。。
このうち、僕が実践したいと思うことは、「フィードバック」「フィードフォワード」です。誰でも自分のしたことを論評されるのは怖いものですが、「過去のことは水に流してください」と予防線を張っているように、過去を振り返るのではなく「もっと良くなるのは?」という未来志向なものです。そして著者が指摘しているように、誰でも意見や助言を求められるのは嬉しいもので、おそらく周りの家族や友人たちは喜んで良いアイデアをくれることでしょう。
面白いもので、フィードバックやフィードフォワードは、自分が改善したいと思っているテーマに関してはどんな意見でも参考になります。極端な話、相手に意見を求める瞬間に自分の中で気づくことがある時もありますし、一見、的外れな意見を聞くことで別のアイデアが浮かぶこともあります。
僕は本を出す度に、企画書や原稿を友人に見せて意見をもらうようにしていますが、これをもっと色々な場で応用できたらいいなと本書を読んで思いました。
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