僕は、かなり引っ込み思案な方です。友達に連絡をしたり、SNSに投稿するだけでもわりと気が引けてしまいます。
今日は、下記の書籍より、この「引っ込み思案」な性格を改善する方法について見ていきたいと思います。自己啓発書にありがちな「まずは行動してみよう」的な精神論ではなく、科学的な観点から書かれた名著です。今年読んだ本の中で一番良かった本かもしれません。
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ソースは以下になります。
『ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法』(アンディ・モリンスキー)
※アマゾンの紹介文より
なぜ人は自分にとって「居心地のいい小さな世界」から出られないのか?ハーバード×心理学が教える、自分を変える科学的メソッドを一冊に集約!小さく行動を変えるだけで、みるみる人生がひらけていく!世界的メディアが認めた「ひっこみ思案」をなおす研究50。
(著者略歴)
モリンスキー,アンディ
ブランダイス大学インターナショナル・ビジネス・スクール教授。米国ブラウン大学卒。コロンビア大学国際関係学修士号、ハーバード大学心理学修士号、組織行動学博士号取得。心理学および組織行動学の教鞭をとり、ビジネスの現場における行動の変化、異文化の交流を専門に研究する。ボストン近郊に暮らし、さまざまな職業の人を前に積極的に講演活動も行っている。
- 「こんなのは自分らしくない」という感情
- 「これをしたら嫌われるかもしれない」という恐怖
- 「本当は実力がないことがバレてしまう」という羞恥心
- 「そもそも自分がするべきことではないのではないか」という苛立ち
- 「倫理的にすべきことはないのではないか」という不安や罪悪感
1.「これをすべき正当な大義と価値がある」ことを確認する
- 「それをすべき大義や価値がある」ことを確認すると、辛い行為でも乗り越えやすい
- 特に女性の場合、自分のためよりも「友人や部下のために」交渉する方が強気に主張できるという実験結果がある。(自分のための交渉より友人のための交渉の方が、報酬を平均7000ドル高く要求した。)
2.手段を自分がやりやすいやり方にカスタマイズする
(例)
- 一般的な言いまわしを自分の言いやすい言葉に変える
- 座る席を自分の発言しやすい位置に変える
- 専門家然とした講釈ではなく自分の実体験に基づいたエピソードに変える
- 一般的な立ち方ではなく「パワーポーズ」をとる
- 相手のタイミングではなくこちらのタイミングに対応する
- 初対面の相手と話す際に話のきっかけになりそうな「小道具」を用意する
- 用意された衣装ではなく「自前の服」で舞台に立つ
- カンペなど緊急時の時の「お守り」を持っておく
- 緊張するイベントに「知り合い」を呼ぶ
3.一歩引いて事態を捉えてみる
(例)
- いったんそのことを考えるのはやめる
- 自分のことを名前で呼び、「できる」と言い聞かせる(その方が自分のことを第三者的に認識でき、スピーチなどがうまくいくという実験結果がある)
- ストレスに感じることを紙に書き出す(その方が客観的に事態を認識でき、悩みが軽くなって免疫系の機能も向上するという実験結果がある)
- 他者、特に恩師やメンターなどの意見を求める
よく自己啓発書で言われる下記は誤り。
- 思い切って踏み出してみる
- つべこべ言わずにとにかくやってみる
冒頭書いたように、今年読んだ本の中で一番役に立った本かもしれません。特に、この著者自身が(世界的に著名な大学教授になった今も)、スピーチに緊張するし、SNSで自分をアピールするのが苦手と書いており、とても説得力があります。
また、多くの自己啓発書に書いてある「思い切って踏み出してみる」「つべこべ言わずにとにかくやってみる」系のアドバイスに疑問を呈しており、その点も非常に共感を覚えました。
僕自身、「思い切って踏み出してみろ」「つべこべ言わずにとにかくやってみろ」的なことを言われると、「だからそれができねえから困ってんだろ!」とつっこみたくなります。また仮にそれを試したところで、うまくいくという保証はどこにもありません。
個人的な経験から言うと、上記の「引っ込み思案を克服する方法」のうち、特に「1」「2」がとても有効であると思われます。というより、自分自身今まで無意識にそういう戦略をとっていたなということに気づきました。少し例を挙げてみたいと思います。
1.「これをすべき正当な大義と価値がある」ことを確認する
僕の場合、今までで一番勇気が必要だった行動は、1冊目の本を出すために、まったく知らない出版社に初めて企画書を送り付けた時でした。友達に連絡をしたり、SNSに投稿したりするだけでも気後れする僕にとって、これは非常に勇気が必要でした。
その時に僕の勇気になってくれたのは上記のような「大儀」でした。「この本を出版することが世の中のためになる」「この本を出さないと社会的損失だ」という気持ちは、「いきなり企画書を送りつけるなんて図々しいヤツだと思われるかな…」という恐怖を凌駕し、企画書を送ることができて、無事出版まで漕ぎつけることができました。
2.手段を自分がやりやすいやり方にカスタマイズする
前職の仕事の中で、分析結果を報告したり、企画をプレゼンしないといけない機会が多くありました。そして、びしっとスーツを着込んで、難しい言葉を駆使して自信たっぷりに話す先輩社員たちと見て、一生懸命それを真似してみましたが、どうも自分じゃない自分が話している感じがして、人前で話すのがイヤで仕方ありませんでした。
そんな時、あるとても優秀なプランナーさんと出会いました。彼は客先でも私服で、難しい言葉は一切使わずに小学生に話すような言葉を使い、堂々とというよりも飄々と話すタイプの人で、それが却って説得力を持って相手に伝わっていることに気づきました。
ああ、こういう話し方をしてもいいんだ、と目から鱗が落ちた僕は、次の日からスーツではなく私服を着ることにして、専門的な言葉ではなく自分の言葉を使ってフラットに話すことにしました。そうすると、緊張することなく、スムースに話すことができるようになりました。
このように、「1」「2」は一歩踏み出す際の非常に有効な戦略になりえるのではないかと思います。一方で、「3」は経験上、あまり大きな効果はありません。特に「「自分はできる」と言い聞かせる」など、自分に言い聞かせる系の方法は、僕のように懐疑的な人間にはほとんど効果がないようです。
というわけで、引っ込み思案を克服して一歩踏み出す際の戦略としては、「大義や価値を確認する」「自分らしくカスタマイズする」という2つを推奨したいと思います。
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