不安や怖れに駆られて、いつもの自分の実力を発揮できない時があります。
そんな時、どうしたらいいのか。前回と同じ本に対処法が書いてあったので、今日はこれを見ていきたいと思います。
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※アマゾンの紹介文より
ハーバード大学で人気講師、TEDでも大人気の講義、最新ポジティブ心理学がついに邦訳!幸福と成功に至る可能性は、「ポジティブな感情」によって確実に高まるのです。個人でもチームでも、誰でもその可能性を高めことができる「5つのスキル」を伝授します! 1現実は自分で選んでいることを知る。2成功への道を常に意識する。3ゴール直前の楽しいイメージを持つ。4成功しやすい習慣をつける。5成功パターンを、他人へも伝播する。
(著者略歴)
エイカー,ショーン
ポジティブ心理学研究の第一人者。ハーバード大学神学校でキリスト教および仏教倫理の修士号を取得。その後は、心理学博士のタル・ベン・シャハー教授に師事しながら、同大学で12年にわたってポジティブ心理学の研究に携わった。2006年度には、教育活動の一環で、「タル・ベン・シャハーの心理学講座」のティーチング・アシスタントを担当。その講座が学生から最高の評価や人気を得たことから、「ハーバードの人気講師」として世間に知られるようになった。独立後、グーグル、マイクロソフト、ファイザーなどの著名企業で「幸福と成功の関係」についての実証研究に従事。世界51カ国で講演・法人研修・コンサルティングなどの活動を展開している。2012年には、アメリカのTEDが主催した講演会の動画をインターネットで配信、450万件のアクセスを記録した。2011年には、初めての著書“The Happiness Advantage”(日本語版『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』を刊行。アメリカで15万部を売り上げたほか、世界各国でベストセラーを記録。
以下のような情報は、ただ無用な不安や怖れをもたらすだけのノイズで、摂取しなくていい情報。
- 無用な情報。つもりその情報によって自分の行動が変化しないもの。⇒ミャンマーの地震は悲惨な出来事だが、被災者の支援活動をしない限りはそのニュースを追っていても何も行動は変わらない
- 今すぐは不要な情報。必要になる頃には古くなっているしれないもの。⇒しばらく待っているつもりで株を買ったなら、ナスダックを毎日チェックするのは無駄
- 憶測によるもの。実際にそうだということではなく、誰かがそう推測にすぎない情報。⇒調査によれば、「専門家」の予測でさえ、適当な予測と大差ないことがわかっている。BBCニュースによるケンブリッジの天気予想は、翌日の天気の当たる確率は53%だったという。
- 気を散らせるもの。ゴールを目指すのに妨げとなるもの。⇒家族と過ごす時間を増やしたいのであれば、スポーツニュースの情報はノイズでしかない。
- 現在怖れているネガティブな出来事が起きる可能性を数的に見積り、その可能性に見合うレベル以上に心配しないようにする
- その出来事が起きる可能性を正しく見積もるには、「その出来事はこれまでに何回起きたか?」「その出来事は自分と同様の状況にある人にどの程度起きているか?」などの質問に答えてみると良い
- 例えば、「今の仕事を辞めてMBAを取得する」ことに悩んでいるとしたら、予想しうる「いい結果」と「悪い結果」の内容とその確率を書き出してみる。
- 例:「MBAを取得して今の会社に戻って給与が上がる:90%(ビジネススクールの卒業生の90%は、MBA取得後に給与が上がっている)」「大学に入っている間に経済不況になり、卒業後に仕事がなくなる:10%(ほとんどのMBA取得者は就職できる)」
- ポジティブとネガティブの両方の結果を数字で表すことで、脳は客観的に考えることを余儀なくされ、過剰なネガティブな思考から抜け出すことができる。
以前見たように、不安や怖れ、心配などの感情は必ずしも悪いものではありません。そうした感情が、準備を怠らなかったり、更なる技能の向上に勤めたり、といった良い行動の原動力にもなりうるからです。
ただし、あまりに必要のない不安や怖れを抱くあまり、自分の実力を発揮できなかったり、良い結果を生まなかったりしたなら、それは決していいことではないでしょう。「杞憂」という言葉の語源のように、天が崩れ落ちてこないかを心配するのはナンセンスですね。
では、意味のある心配なのか、ナンセンスな不安なのかをどこで判断すればいいのか。この疑問に答えるのが、エイカーの提案する「その結果が起きる確率を見積もる」という方法なのでしょう。
今後、ある事象が起こりうるかどうかの確率を推計にあたって、「過去の発生率」(「その出来事はこれまでに何回起きたか?」)「類似事例の発生率」(「その出来事は自分と同様の状況にある人にどの程度起きているか?」)から推計するというのはデータ分析の世界でもよく行われていることです。
僕の場合、独立して個人で仕事をしているので、「誰からも仕事をもらえなくなったらどうしよう」という猛烈な不安に襲われることがあります。これを上記の推計に当てはめるとすると、
- 「その出来事はこれまでに何回起きたか?」:今のところ幸運にも起きていない
- 「その出来事は自分と同様の状況にある人にどの程度起きているか?」:まわりの同業者で廃業したという人の話は聞かない
ということになり、その確率はかなり低いと考えられます。
これに加えて僕の場合は、「万一、起きてしまった場合、本当にヤバいのか?」ということを自分に問いかけるようにしています。僕の場合、最悪、仕事がなくなったら、さっさと廃業して就職活動をすればいいだけで、それで死ぬようなことはないように思います。
…ということまで考えると、あまり一喜一憂しなくて済む気がします。
いずれにしても、漠とした不安を抱いている状態、というのが一番ストレスになるのは間違いなく、不安を抱いたなら、徹底的に分析してみる方が精神衛生上良さそうです。
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