あなたは何かにつまづいた時に、すぐに立ち直れますか?

また起き上がり、前に向かって進み出せますか?

本日ご紹介するのは、つまずいても前進するために、「EA(エモーショナル・アジリティ:感情の敏捷性)」を身につける、4つのステップです。

 

 

こんな本に書いてありました。

 

 ソースは以下になります。

 

『EA ハーバード流こころのマネジメント』(スーザン・デイビッド)

※アマゾンの紹介文より

時間、情報、あらゆる刺激に追い立てられる毎日。将来に対する不安、ままならない人間関係、悩みの種も尽きない。もはや、理性ですべてをコントロールするのは難しい。いまこそ、こころのマネジメントが必要だ。『ウォール・ストリート・ジャーナル』ベストセラー1位、米アマゾン「ベストブック・オブ・ザ・イヤー」(2016)、『USAトゥデイ』ベストセラー選出。世界最高峰のマネジメント誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』年間最優秀経営アイディア。ハーバードに研究所を置く著者の20年にわたる研究成果が、ついに完成!

(著者略歴)

スーザン・デイビッド(Susan David)

心理学者。ハーバード大学医療大学院講師。ハーバード大学医学部マクリーン病院のコーチング研究所を創設。エビデンス・ベースト・サイコロジーCEO。『ハーバード・ビジネス・レビュー』『ニューヨーク・タイムズ』『タイム』『ワシントン・ポスト』『ウォール・ストリート・ジャーナル』など寄稿多数。

 

 

これが「EA(エモーショナル・アジリティ」だそうです。

 

  • EAとは、日々の状況に適切に対応できるよう、湧き上がった考えや感情を柔軟に調整する「感情の敏捷性」のこと。
  • 具体的には、今この瞬間に身を置き、自分の目標や価値観に合った生き方をするために行動を変え、行動を貫くことを可能にするためのプロセスを意味する
  • それは4つのステップががあり、①向き合う、②距離を置く、③理由を考えながら進む、④前進する、で構成される

 

 

これが「つまずいても前進するEAの4ステップ」だそうです。

 

 

1.向き合う

  • 自分の(負の)感情に向き合い、その感情を受け入れ、その感情をラベリングする
  • その感情が自分に「何を知らせているのか?」を考える

 

2.距離を置く

  • 感情的な出来事についてノートに思うがままに書く、するとその感情は自分の心からそのノートに移り、その出来事を客観的に見ることができる(そのページは捨ててしまってOK)
  • ペネベイカーの研究によれば、過去の辛い出来事について3日間書いてもらったグループは、鬱や不安が軽減されて肉体的な健康も向上した。また、リストラされた社会人にそのつらい経験を書き綴ってもらったところ、何もしなかったグループよりも再就職率が3倍も高くなった
  • マインドフルネス瞑想なども有効

 

3.理由を考えながら進む

  • 自分の価値観を明確化し、それに基づいた行動をとる
  • 2つの相反する選択肢で悩むとき、価値観をベースに、量的にではなく質的に考えれば、両方の選択を満たすことができることがある

 

4.前進する

  • 小さな工夫(既にある習慣に便乗する、「もし~なら、~する」という誓いを立てる、メンタル・コントラスティングを行なう、など)で習慣を持続させることができる
  • 挑戦と能力のバランスを保ち、自分の限界を常に押し広げる

 

 

上記をどのように考えるか。

 

「EA(エモーショナル・アジリティ:感情の敏捷性)」という考え方について書かれたものです。

つまずいても前進する(これは僕の言葉ですが)ためのステップを1つのモデルに統合したのは面白いですが、各論に関しては、既に知られている理論の寄せ集めという感じで真新しさはなく、具体的なメソッドに関してはかなりはしょって書いているため(訳が悪いのかもしれませんが)、ちょっと消化不足な印象でした。

ただ、個人的に一番面白かったのは、「距離を置く」ための方法論として、「書く」ということの重要性が理解できたことです。ABCDEモデルにしても、感謝日記にしても、ポジティブ意識を高めるための手法は殆どが「書く」ことを前提にしています。

これは本書の著者の言うように、辛いことを書き出すことで感情が整理され、それを客観的に見ることができるようになるからなのでしょう。特に、リストラされた人がその経験を書き綴ってもらうと再就職率が飛躍的に上がったという実験結果は驚嘆に値します。

個人的な経験から言うと、辛いことがあるとそれを思い出したくないため、改めてそれを「書く」というのはわりと勇気が要りますし、痛みを伴います。けれども、それをすることで、早めに辛い感情から解放されるということもまた事実で、喩えるなら親不知の痛みに耐えるよりも思い切って抜いてしまった方がいいということに近いでしょうか。

また迷った時に「価値観に照らして考える」ということも個人的に面白かったです。

 

私的な今日のまとめ。

 

  • 辛い体験は紙に書いて捨ててしまおう!

 

 

 

 

 

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