大ベストセラー、水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」。

実は僕は、日本人著者の自己啓発書をあまり読まないのに加え、流行っている本ほど読みたくないという天邪鬼な性格から、これまで未読でいました。

最近になってようやく読んだのですが、この本を通して、おそらく水野敬也さんが伝えたかった、たった1つのことがとても共感できたので、本日はこちらを見ていこうと思います。

思いっきりネタバレになりますので、これからお読みになる予定の方はご注意くださいませ。

 

 

こんな本に書いてありました。

 

『夢をかなえるゾウ』(水野 敬也)

 

※アマゾンの紹介文より

「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。ベストセラー『ウケる技術』の著者が贈る、愛と笑いのファンタジー小説。

(著者略歴)
1976年愛知県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。処女作『ウケる技術』(共著)がベストセラーに。他の著書に『雨の日も、晴れ男』がある。(著書『BAD LUCK』を大幅編集・改題したもの) 執筆活動以外にも、「義務教育に恋愛を!」をモットーに老若男女に恋愛を教える「恋愛体育教師・水野愛也」としての著著に『LOVE理論』(大和書房)、講演DVDに『恋愛体育教師水野愛也のスパルタ恋愛塾[ソフト編・ディープ編]』がある。またヒットDVD『温厚な上司の怒らせ方』の企画構成・脚本や、漫画『モーニング(講談社)』 に連載された地球くんの企画・原案を手がける。

 

 

これが「ガネーシャの教え」です。

 

本書に登場する神様、「ガネーシャ」の教えは次のようなものです。

  • 靴を磨く
  • お釣りを募金する
  • 食事を腹八分目におさえる
  • 人が欲しがっているものを先取りする
  • 会った人を笑わせる
  • トイレ掃除をする
  • まっすぐ帰宅する
  • その日頑張れた自分をホメる
  • 一日何かをやめてみる
  • 決めたことを続けるための環境を作る
  • 全身鏡を見て身なりを整える
  • 得意なことを人に聞く
  • 苦手なことを人に聞く
  • 夢を楽しく想像する
  • 運が良いと口に出して言う
  • 明日の準備をする
  • 身近にいる人を喜ばせる
  • 誰か一人のいいところを見つけてホメる
  • 人の長所を盗む
  • お参りにいく
  • 人気店の理由を観察する
  • プレゼントをする ほか

 

 

 これが「ガネーシャの言いたかったこと」です。

 

本書に登場する神様、「ガネーシャ」は「最後の課題」を通して次のようなことを教えています。

  • 上記の、自分の教えなど過去の成功書にいくらでも書いてある
  • 人間の長い歴史において、どうすれば人が成功するかなんて既に解明されている
  • それでも世の中にはいまだに成功法則書が溢れ、それを読んだ人に「成功するのではないか」と期待を与え続けている。なのに、そうした人たちのほとんどが成功することはない。なぜか?
  • それは、「何もしないから」「実行に移さないから」である
  • もし今日、何かを実行に移すなら、昨日までとは違う何かを今日行うなら、仮にその方法が間違っていても、それは偉大な一歩である
  • では具体的に何をすべきか。それは、「やらずに後悔していること」を今日始めるべきである

 

上記をどう考えれば良いか。

 

実はビジネススクールに通っていたとき、講師の方が水野さんのお知り合いで、お2人のトークセッションがあったので参加して、その後の懇親会で水野さんご自身とお話ししたことがあります。

ものすごく頭の回転の早い、そして気さくな方で、トークセッションが終わった後、いきなりホワイトボードに自分のメアドを書き、「何か質問があればここに連絡してください!」と仰って、なんてすごい人なんだろうと思っていました。その数年後、本書、『夢をかなえるゾウ』が大ヒットし、押しも押されぬ大作家となりました。

 

本書を読み終わったときも、これはヒットするよなあとうなってしまいました。

水野さんは自己啓発云々の前にストーリーテラーとしての圧倒的な筆力があり、一度本を手に取った人の心を掴んで離しません。

ところで、水野さん自身が認めるように、ガネーシャの「教え」は確かに目新しいものはありません。更に言えば「靴を磨く」「トイレ掃除をする」など僕自身その効果を合理的に説明できないものも含んでいます。

が、上述のように水野さんが問題にしたいことはそんなことではなく、本当に言いたいことはたった1つ。「実行すること」の一点に尽きるでしょう。

水野さんは言います。成功法則なんて過去の書籍に死ぬほど書いてある。でも何故それを読んでも成功しないのか。それは「実行しないから」「読んで終わってしまうから」だと。

僕自身も本当にそう思います。自己啓発書というジャンルが好きな人の中には、読んで終わりにしてしまう…というより、「小難しい本を読んでいる自分」に酔っている人も多いのではないかと思います。

僕自身は、とにかく成功法則を多く知って整理し、それらを実際に試してみて検証することを目的に読んでいるので、「実行しない」という人の気持ちがあまり理解できていないのですが、もしそうした人がいるのならとても勿体ないと思います。

そして、なんでもいいからとにかく「実行する」ということもあまり僕はお勧めしません。世の中の自己啓発書には、はあ?と思ってしまうようなことを書いてある本も多いからです。そんな中、水野さんは「何を実行するか」のヒントを与えてくれます。「今までに後悔していること」です。

これには少し伏線があり、本当は「自分のしたいこと」をした方がいい、とガネーシャは言うのですが、「自分のしたいこと」ほど、自分でもわからないものだ。それなら、「後悔していること」ならわりと出てきやすい、とガネーシャは述べるのです。

これは、今までの自己啓発書にはない考え方で、なるほど、と思いました。プロスペクト理論を引用するまでもなく、人間は「喜び」よりも「痛み」の方がインパクトが強いものです。「したいこと」というポジティブなことよりも「してなくて後悔していること」というネガティブなことを思い出す方が容易なのです

というわけで、「後悔していること」はないか、考えてみましょう。僕自身は、「起業」がその1つだったので、先日やっとそれを実行できたところです。

 

 

 

私的な今日のまとめ。

 

  • 「いつかやろうと思っていた」ことを今日やろう!