これまでも様々な問題解決手法をとりあげてきましたが、これまでにないアプローチ方法だったので、とりあげてみました。
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こんな本に書いてありました。
ソースは以下になります。
『問いこそが答えだ! 正しく問う力が仕事と人生の視界を開く』(ハル・グレガーセン)
※アマゾンの紹介文より
■内容(「BOOK」データベースより)
どうすれば、良い問いになるのか?問う能力は、いかに磨かれるか?より良い解決策は、より良い問いから導かれる―MITの世界的イノベーティブシンカーが、「問い」研究のすべてを明かす。
■著者について
ハル・グレガーセン Hal Gregersen
マサチューセッツ工科大学(MIT)リーダーシップセンター所長、MITスローン経営大学院上級講師。シャネル、ディズニー、パタゴニアなどの企業や、UNICEF、世界経済フォーラムなどでも講演し、世界で最もイノベーティブな人物をランキングするThinkers50に2015年以降選出されている。クレイトン・クリステンセン、ジェフリー・ダイアーとの共著『イノベーションのDNA』は世界的ベストセラーとなった。
これが「『問う』ことで課題を解決する方法」だそうです。
以下が「クエスチョン・バースト」のやり方である。
■STEP.1 準備
- 解決したい課題を選ぶ
- 課題解決を手伝ってくれるメンバーを集める
- 課題の説明を2分で終わらせる
- 2つのルール、①求められるのは「問い」のみで解決策は呈示しないこと、②前置きは一切省くこと、を伝える
■STEP.2 問いを生み出す
- 4分間で課題についての問いを出してもらい、20個紙に書き出す
■STEP.3 問いを分析する
- 書き出した問いをじっくり見返し、新しい角度から問題の解決策を教えてくれる問い、興味をひかれた問い、今までの取り組み方と違うと思える問いを数個選ぶ
- 次にそれらの問いを掘り下げるため、なぜその問いが重要だと思うのか理由を考え、次にその理由がなぜ重要なのか、その理由を考える…を繰り返す
- そして最後に、新しい問いによって示唆された解決策を見出すために自分がするべきことを書き出し、実行する
上記をどのように考えるか。
様々な問題解決法は、概ね、①問題を定義し、②分析し、③解決策を導き、④実行する、というステップで成り立っていますし、上記によってほとんどの問題は解決することができます。
しかし、通常の分析では解決策を導きえない、もしくはまったく新しい解決策が必要な場合、上記のように分析視点(=問い)自体を増やし、新しい視点を見出すことが有効になるのでしょう。
とはいえ、あまりピンとこなかったので、上記を試してみました。
上記を試してみた結果。
最近の悩みは、在宅時間が増えたのにあまり有効活用できていないことです。そこで、この問題を解決するために、上記の「クエスチョン・バースト」をやってみました。とはいえ、メンバーを集めるのはやめて、一人でやってみた次第です。
■テーマ:在宅時間をもっと有効活用したい
【問い】
- 今は実際に何に時間を使っているのか?
- 何をもって有効活用と見なすのか?
- 何をしている時間が自分は楽しいか?
- 何をしていると意義を感じるか?
- もし何でもできるとしたら、何に挑戦してみたいか?
- 外でないと出来ないと思いこんでいることは、本当に在宅では出来ないか?
- 何が心の妨げになっているのか?
- エネルギーに満ち溢れている自分はどんな時の自分か?
- 心の声は、何をすべきだと言っているか?
- 今、一人でのんびりできるとしたら、何をしたいか?
- 以前からずっとやりたかったのに、やっていないことはないか?
- 逆に、有効活用していない時間とはどんな時間か?
- 今やっていることで、やめたいことはあるか?
- ふとやってしまうことは何か?
- 今、読みたい本は何か?
- 今、聞きたい音楽は何か?
- 今、行きたい場所はどこか?
- 今、会いたい人は誰か?
- 一番、自分らしくいられる時はどんな時か?
- 若い頃の自分に聞いたら、何と言うと思うか?
【新しい角度から問題の解決策を教えてくれそうな問い】
- 心の声は、何をすべきだと言っているか?
【重要だと思う理由、それを重要だと思う理由、更にそれを重要だと思う理由…】
- 心の声に従えばいいはずだから⇒心の声が自分のしたいことを知っている筈だから⇒したいこと以外をしたいる時間は基本的に有効活用ではないと思うから
【新しい問いによって示唆された解決策を見出すために自分がするべきこと】
- 心の声を聞く、そのためにマインドフルネス瞑想を利用する
- 心の声を聞く、そのためにモーニング・ページを記載する
【上記を通して導出できた解決策】
- 他の人と会える時間が少なくて、寂しい ⇒その分家族と過ごす時間を大事にする
- 家族と一緒の時間が多くて、一人の時間がほしい ⇒家族が寝ている時間に読書したり音楽を聴いたりして、のんびり過ごす
なるほど。「クエスチョン・バースト」をやる前には考えもつかなかった解決策が導き出されました。どんな答えが出てくるかわからない、おみくじを引くような感覚で、面白かったです。
ただし、STEP.3の「問いを分析する」は、「何故その問いが重要なのかを考える」よりも、せっかく新しい視点で見れそうな問いを導き出しているので、シンプルにその問いの答えを考える方が課題解決に役立つ気がしました。
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