尊敬する友人の一人である、心理戦略コンサルタントの山本マサヤさんが、初の著書を出しました。
内容も面白かったので、本日は本書の中から、「人を動かす3つの心理術」をご紹介したいと思います。
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ソースは以下になります。
『トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術』(山本マサヤ)
※アマゾンの紹介文より
交渉、プレゼン、営業、人間関係…「サイコパス脳」+「心理学」を武器にすれば、あらゆる問題が解決できる!人を操る3つの基本原則と27の心理テクニックを紹介!
(著者略歴)
山本マサヤ
心理戦略コンサルタント、JAPAN MENSA会員。山口大学人文学部卒業。2014年、全人口の上位2%の知能指数(IQ)を持つ天才集団「MENSA」(IQ130以上)の入会テストに合格。IQ150で、日本のMENSA会員の中で唯一といえる心理学のプロ。現在、心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ためのコンサルティングやセミナーを実施。
1.相手の一貫性を理解する
- 相手の発言、行動、外見などを通底する行動原理を読み取る
2.一貫性に基づくレスポンスを予測する
- 相手が「金銭的報酬」(物理的なメリット)と「精神的報酬」(感情や人情など)とどちらに流されやすいか見極め、それに見合う行動をとる
3.「論理+α」で相手の頭と心を説得する
- 論者の人柄による説得:人柄や性格を開示して、信頼感を出す
- 聞き手の感情による説得:感情を乗せ、相手のマインドに訴える
- 内容の論理性による説得:話を論理的に展開し、説明する
全体的に、著者、山本マサヤさんの心理学に基づく豊富な知識と実践経験に基づく、とても有用な書籍になっています。
この中でも特に参考になったのは、上記の「人を動かす3つの心理術」です。その中でも、特に「3.『論理+α』で相手の頭と心を説得する」という項目が面白かったです。
僕自身は、仕事がら、論理的な文章を書くのには慣れており、口頭でのプレゼンやレポートに関しても、比較的論理的に話せる自信があります。つまり、「論理性による説得」は得手な一方で、「人柄による説得」や「感情による説得」はあまり得意ではありません。
ここで思い出すのは2つのエピソードです。友人で、某業界トップの企業で、歴代記録となる営業成績を打ち立てた人間がいます。彼はどちらかというと寡黙な方で、一般的な営業マンのイメージとはかけ離れています。彼の営業トークを教えてもらった時、印象的だったのが、まずはすごく丁寧に自己紹介をして、「自分はこんな人間で、こういう弱みもあるが、こういうことに関しては自信がある。もしお役に立てるなら嬉しいが、無理して契約してもお互い良くないので、慎重に判断してほしい」という言い方をするそうです。つまり、これこそが「人柄による説得」ということなのでしょう。
もう1つは最近のエピソードです。某ジャンルの小説家になった友人のトークイベントに行った時のことです。小説家だけあって、話す内容もストーリー性があって面白かったのですが、一番聴衆(僕も含めて)が惹きつけられていたのは、「こんなことがあった」という話よりも、「それで僕はこんな嬉しかった、こんな悔しかった」というエモーショナルな部分でした。つまり事実に基づく説得よりも人は「感情による説得」に惹きつけられてしまうものだな、というのを改めて実感した瞬間でした。
というわけで、「人柄による説得」と「感情による説得」が重要だと身を持って感じたものです。自分自身、「論理による説得」にばかりにならないように気を付けたいと思います。
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