あなたは人に頼み事をするのは上手ですか?

本日ご紹介するのは、「人に動いてもらうための頼み事のコツ」です。

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こんな本に書いてありました。

 

 ソースは以下になります。

 

『人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学』(ハイディ・グラント)

※アマゾンの紹介文より

なぜ「助けてほしい」「サポートしてほしい」と言えないのか。コロンビア大学の社会心理学の第一人者が、実験例を豊富に用いて「助けを求めたい人」と「助けを求められる人」の深層心理を解説。気持ちよく、上手に頼る人になるための実践的な一冊。世界的ベストセラー『やってのける』著者、ハイディ・グラントによるコロンビア大学のモチベーション理論が解明する仕事が楽になる方法!

(著者略歴)

ハイディ・グラント

社会心理学者。コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副所長。コロンビア大学で博士号を取得。モチベーションと目標達成の分野の第一人者。「ハーバード・ビジネス・レビュー」「ハフィントンポスト」「サイコロジー・トゥデイ」「フォーブス」などへの寄稿多数。本書のほか『やり抜く人の9つの習慣』(ディスカヴァー)『やってのける』(大和書房)『だれもわかってくれない』(早川書房)などのベストセラーがある。

 

 

これが「頼み事に関する事実」だそうです。

 

  • コーネル大学教授のバネッサ・ボーンズは、被験者のべ1万4000人以上の、見知らぬ人に頼み事をした複数の研究を分析した結果、被験者はその頼み事を聞いてくれる確率を平均で約48%低く見積もっていたことを明らかにした。つまり、私たちが思っているよりも約2倍、人は誰かを助けたがっているということである。
  • 人は助けた相手にこれまで以上に強い好意を抱くようになる。また、人を助けることで、気分が良くなり、ネガティブな感情を和らげ、幸福度が上がることがわかっている。つまり適切に頼み事をすることで、相手を気分良くさせられる機会をもたらすことができる。
  • ただし、助けることを「強いられている」と感じると、途端にこの気分の良さは失われ、避けようになるため、頼み方には注意が必要である。

 

 

これが「良い頼み事の仕方」だそうです。

 

  • まず、「自分が困っている」「助けを求めている」ことを明示して、不特定多数の誰かではなく、「他でもないあなた」に対して、「何を求めており、どのくらいの助けが必要なのか」を明確にして、「妥当な量」を求めること。また「求めていたものとは違っていても、相手の助けを受け入れる」ことが必要。
  • 更に、「仲間意識」(仲間意識や共通の目標、共通の経験などを強調する)、「自尊心」(「これはあなたにしか出来ない」ということを強調する)、「有効性」(助けてもらうことでどんな効果をもたらすのか、その結果実際どうなったかを報告する用意があることを説明する)を利用することで更に頼み事を聞いてもらいやすくなる。
  • 助けてもらった結果どうなったかは必ず「フィードバックする」。人は助けたことによる影響を確認したいものである。
  • また助けてもらったら感謝を述べるのは当然だが、「どれくらい役立ったかを述べる」と同時に「相手の美点を述べる」ことが大事

 

これが「良くない頼み事の仕方」だそうです。

 

  • 「申し訳ないけど」「本当にごめん」などと、やたら謝る
  • 「本当はこんなこと頼みたくないんだけど」と、無用な言い訳をする
  • 「きっと楽しいと思うよ」と引き受けるメリットを強調する
  • 「そんなに時間かからないと思うよ」と些細なものだとアピールする
  • 「前にこんなことをしてあげたことがあるよね」と借りがあることを思い出させる

 

上記をどのように考えるか。

 

これまでも何度も言及してきましたが、何かを成し遂げたり、夢を実現するためには、他人の力を借りることが絶対に必要になってきます。

そして僕の経験上、「僕にはこういう夢があってこういうことが必要なんだけど、力を貸してくれないか?」と頼むとき、ほとんどの人は驚くほど協力的になってくれます。そう、本書で明かされている通り、人の頼みを聞いたり、協力してあげることは、とても「気持ちがいい」ことなのです。

僕の場合、出版企画書を色々な人に見せて感想を教えてくれと頼んだとき、わざわざ編集者の知り合いを紹介してくれたり、編集者が「うちは難しいけど○○出版ならいけると思う」と教えてくれたり、本当に色々な人がバックアップしてくれました。

けれども、どんな頼み方をすれば気持ちよく引き受けてくれるのか、どんな頼み方だと良くないのか、というのは知らなかったので、本書はとても参考になりました。

具体的に僕自身が気を付けようと思ったのは、

  • 求めていたものとは違っていても、相手の助けを受け入れること
  • 助けてもらった結果どうなったかは必ずフィードバックすること
  • 「どれくらい役立ったかを述べて感謝する」と同時に「相手の美点を述べる」こと

という3点です。

一言で言えば「礼儀をわきまえましょう」ということですが、いっぱいいっぱいな時ほど、ついお礼がおざなりになったり、結果どうなったかの報告を失念したりしやすいので、気を付けたいものです。

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