近年、「レジリエンス」という言葉を耳にすることが多くなってきました。

一般的には、心の「回復力」などの意味で使われますが、下記の書籍ではレジリエンスを「より良い心の働きを取り戻すこと」と捉え、そのための5つの戦略をまとめています。

本日はこれを見ていきたいと思います。

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こんな本に書いてありました。

 

 ソースは以下になります。

 

『心を休ませるために今日できる5つのこと』(ボニー・セント・ジョン)

※アマゾンの紹介文より

常にやることに追われて、ストレスでへとへとになっている人へ。「マイクロ・レジリエンス」は、今日小さな工夫を実行することで、あなたの生産性とエネルギーを飛躍的に高める方法です。

1984年のパラリンピックにおいてスキー種目で銀メダル、銅メダルを獲得し、現在はビジネスコンサルタントとして活躍する著者のボニー・セント・ジョンは、自分の経験や長年の調査から、逆境を乗り越えてストレスから回復するためには、日々行うちょっとしたことが大切だという結論にいたった。生活の微調整を行うことで、「心と体のベストな状態」をさらに改善し、その人が持っている能力を最大限に発揮することができる。この方法を「マイクロ・レジリエンス」として5つのテクニックにまとめた。著者がコンサルティングをするフォーチュン500の企業のトップ、非営利団体のリーダー、医療従事者、企業家、教育者、専業主婦(夫)がこのプログラムを活用している。

(著者略歴)

セント・ジョン,ボニー

5歳のときに、切断手術で片足を失う。パラリンピックのスキー選手として活躍した後、オックスフォード大学のローズ奨学生に選ばれた。世界的に知られたリーダーシップ専門家として、フォーチュン500社経営幹部から起業家に至るまで、数多くの人材を指導し、高い業績目標の達成に導いている。

 

ヘインズ,アレン・P.

20年にわたって、映画・テレビ業界で販促キャンペーン企画を担う高成長中堅企業数社のCEOを務めてきた。また、ソニー、ディズニー、IMGインターナショナル・マネジメント・グループ、NBCユニバーサル、フォックスの経営幹部にアドバイスとコーチングを行っている。

 

 

これが「より良い心の働きを取り戻す5つの戦略」だそうです。

 

1.脳をストレスを減らす戦略

  • 「完全に集中」できる時間をあらかじめ決める
  • 重要な決断をするのはエネルギッシュな時間(早朝、食後など)にする
  • 軽い運動をする

2.心の動揺を鎮める戦略

  • 感情がたかぶったら、その感情に名前をつける(ラベリング)
  • 腹式呼吸をしてリラックスする
  • 落ち着く香りを嗅ぐ、好きな音楽を聴く
  • 鏡の前でパワーポーズ(両脚を広げ両手を腰に当てる、など)

3.気持ちを回復させる戦略

  • 喜びを感じるもの(ジョイキット:写真、思い出の品、音楽、詩など)を眺める
  • ABCDEモデルを試す
  • 逆転発想法(以下参照)を試す
  • 感謝していることを3つ書き出す

4.体をリフレッシュさせる戦略

  • 水分を補給する
  • 家で健康な食事を撮る

5.心の指針を持つ戦略

  • 自分の価値観を探る
  • 理想の人生を描き、その姿をリストアップし、最重要の5個を決める
  • ミッションステートメントを作る
  • ステートメントを表すロゴやデザインを作る
  • フローを生み出す活動を特定し、その時間を増やす

 

これが「逆転発想法」だそうです。

 

  • 現在抱えている障害や限界をカードに書く:例)修士をとりたいがお金も時間もない
  • その裏にその逆のことを書く:例)修士をとるためのお金や時間が確かにある
  • それを眺めて何かアイデアがないか自分で検討するか、他の人からアイデアをもらう
  • こうして脳をトリックにかけると、障害や限界を感じていた時には思いつかなかった創造的な選択肢を考え出すことができる

 

上記をどのように考えるか。

 

名著です。「より良い心の働きを取り戻す」ために、様々な方向性の具体的な戦略をとりあげています。それがあまりにも広範囲すぎて、本のタイトルが「心を休ませるために今日できる5つのこと」という抽象的な言葉にならざるをえない=キャッチーなタイトルにならないのが勿体ないと思うくらいでした。

上記で挙げられた戦略のうち、ほとんどのものは僕自身試したことがあるので、効果の有無を下記に書いてみたいと思います。

 

■効果が目に見えてあったもの(全力で推奨する)

  • 重要な決断をするのはエネルギッシュな時間(早朝、食後など)にする
  • 腹式呼吸をしてリラックスする
  • 喜びを感じるもの(ジョイキット:写真、思い出の品、音楽、詩など)を眺める
  • ABCDEモデルを試す
  • 自分の価値観を探る

 

■あまり効果がなかったもの(あまりお勧めしない)

  • 軽い運動をする
  • 感情がたかぶったら、その感情に名前をつける(ラベリング)
  • 感謝していることを3つ書き出す
  • ミッションステートメントを作る
  • 逆転発想法(以下参照)を試す ←NEW!

 

ちなみに、「逆転発想法」は今回初めて知ったので、早速試してみたのですが、まったく効果はありませんでした。仮に「事業資金が残り少ない」という悩みがあったとして、その逆の「事業資金が豊富にある」と書き出して、その文章を見ただけで何かアイデアを思いつくのは、相当ハードルが高いのではないかと思います。

もう少しヒントみたいなのがないと僕には何も思いつかないし、「事業資金が豊富にある」って書いてあったら、「お、それならよかった!」としか思わないのですが。。

一方で以前も書いたように、緊張している時などに腹式呼吸を行なうのはすごくお勧めです。僕はこの方法を身につけてから、殆どの場面であまり緊張しなくなりました(0にはならないですが)。

良かったら試してみてください。

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