これまでも、イメージトレーニングやアファメーションと目標達成法について度々書いてきました。

そんな中、最近発売された下記の本に、上記に関する興味深い実験結果とメソッドが掲載されていたので、本日はこれを見ていきたいと思います。

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こんな本に書いてありました。

 

『残酷すぎる成功法則』(エリック・バーカー)

 

※アマゾンの紹介文より

世の中のありとあらゆる「成功ルール」を検証した全米ベストセラー。

あなたがこのままではダメになる理由とこれからうまくいく方法、ぜんぶ最新の証拠(エビデンス)をつけて教えます!

◎あなたは成功者の実像を間違えていませんか?

・成功者は優秀?――NO! アメリカの大富豪の大学での成績はよくない

・成功者は社交的?―― NO! 第一線の専門家やトップアスリートの9割は「内向的」

・成功者は健康?―― NO! シリコンバレーの成功者の多くは精神疾患スレスレ

◎最先端の「成功サイエンス」を知っていますか?

・世界を変えるのは、あなたの「長所」ではなく「欠点」

・自信より大切な「自分への感情」とは?

・10年前には存在しなかった新しい「巨大ストレス」と予防法

アダム・グラント、ダニエル・ピンク・・・有名作家がこぞって絶賛!

「ニューヨーク・タイムズ」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」で何度も記事が引用されている「米最重要ブロガー」衝撃のデビュー作!

2017年上半期、米アマゾンが選ぶ「ベストビジネス書」の1冊にも選定!

 

(著者略歴)

バーカー,エリック

大人気ブログ“Barking Up The Wrong Tree”の執筆者。脚本家としてウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、20世紀フォックスなどハリウッドの映画会社の作品に関わった経歴をもち、『残酷すぎる成功法則―9割まちがえる「その常識」を科学する』は、初の書き下ろしにして全米ベストセラーに。

 

 

これが「イメージと目標達成に関する実験結果」だそうです。

 

  • 人間の脳は幻想と現実を区別できない。ゆえに、何かを思い描くほど既に達成されたと勘違いして、何もしなくなってしまう。結果、目標達成確率が下がってしまう。
  • ダイエット後にポジティブなイメージを思い浮かべた女性たちは、ネガティブなイメージを思い浮かべた女性たちに比べて、体重の減少分が10kgほど少なかったという。

 

 

 

これがこれが「イメージを目標達成に使う最適メソッド」だそうです。

 

  • 「WOOP」は、上記の研究結果などを踏まえて、ニューヨーク大学心理学のガブリエル・エッティンゲン教授によって名付けられた、目標達成法。「願い(Wish)」、「成果(Outcome)」、「障害(Obstacle)」、「計画(Plan)」の頭文字をとったもの。
  • まずは、自分の「願い」や夢をイメージする。(例:ステキな仕事に就きたい)
  • 次に、願いに関して自分が望む「成果」を具体的に思い描く(例:グーグル社で事業部長として働く)
  • それから現実を直視し、目標達成の具体的な「障害」になっているものを考える(例:グーグルの面接を受ける方法がわからない)
  • そして、障害に対処する「計画」を考える(例:グーグル社で働いていて、人事部に連絡してくれる知人をSNSで探す)
  • この方法は、頑張れば目標を達成できる時にはやる気を後押ししてくれるが、目標の実現可能性が低い場合には効果がないという。つまり、WOOPは目標が実現する確率を測るリトマス試験紙になってくれる

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

発売当初より気になっていた本書ですが、僕の基本的なスタンスと同じく、「エビデンス」に徹底的にこだわった意欲作で、とても興味深かったです。

本書のメインテーマにも関わりますが、様々な書籍を読んでいると、まったく逆の実験結果とそれに導かれる示唆が書かれていることがあります。

例えば、ポジティブ思考は、学業成績、営業成績、スポーツ成績、寿命など様々な分野で寄与することが証明されています。一方で、前回触れたように、ネガティブな人にポジティブな思考を強制すると却ってパフォーマンスが落ちるという実験結果もあります。

また、これも以前触れましたが、「自己中な人」(テイカー)と「お人好しな人」(ギバー)を比較すると、最も成績が悪いのは「お人好しな人」(ギバー)だそうです。そして一方で、最も成績がいいのも「お人好しな人」(ギバー)だそうです。

 

今回とりあげた内容に関しても、「ポジティブなイメージをしていた方が目標達成出来なかった」ことを示す実験結果になっている一方で、別の実験では「フリースローで、事前にイメージトレーニングをしていた人の方が得点が高かった」という結果が出ています。僕たちはこの矛盾をどう考えたらいいのでしょうか?

僕はこう考えるのが妥当だと考えます。つまり、オールorナッシングではないということ。イメージトレーニングはやり方によっては効果が出る場合もあるが、それだけに頼っていて安心していたら効果は出ない、ということ。具体的には、イメージトレーニングをするだけでなく、現実的な行動も必要である、ということです。上記の「WOOP」はこの両面をうまく併用した優れた方法だと思われます。

一般的に、効果的な目標達成方法として、長期的な目標を設定したら、それを達成可能な中間目標にブレイクダウンし、目標達成の障害を1つずつクリアしていく方法が知られています。「WOOP」ではこれに加えて「目標達成をイメージ」することもステップの中に入れ込んでいることは、少なくとも「イメージすること」の効果をエッティンゲン教授が一定水準認めていることの証左でもあると考えられます。

よく、アファメーションやイメージトレーニングを信じる人はそれらの方法だけを盲信し、逆に現実的な努力や意志の力を重視する人はそうしたことをすべて毛嫌いしますが、両方のいいところをとりいれればいいのになあ、というのが個人的な、そして率直な所感です。

 

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