前回の続きです。
歯医者の手術の際、すっごくムカつくことがあって、家に帰ってからも腹が立って仕方なかったので、ちょうど読んでいた本の中に「自分を立て直す方法」が載っていたので、ちょうどいいからこれを試してみようと思ったのです。
今日は以下でご紹介する方法でイヤな出来事を克服した話をご紹介したいと思います。
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※アマゾンの紹介文より
「ニューヨーク・タイムズ」第1位!弱い自分を認めて、強い自分をつくろう。TEDトーク「傷つく心の力」で注目の著者の話題作が、いよいよ日本上陸。ソーシャルワークの15年にわたる研究から導き出された、個人にも組織にも役立つメソッド。
【本書のトピックス】
*立て直す力を解き明かす
*金メッキされた失敗
*ピクサーに学ぶストーリーの3つのプロセス
*なぜ「自分は傷ついている」と認めないのか?
*無理やりポジティブを演じていないか?
*脳は「いつものパターン」を好む
*我慢せず、きちんと自己主張する
*状況と感情を整理整頓する
*ゆるすとは、なにかを葬り去ること
*愛するとは、傷つく勇気をもつこと
*後悔を糧に自分を育てる
*恥から回復するための4つの要素
(著者略歴)
ブレネー・ブラウン
ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院研究教授。その画期的な研究は、公共放送サービスPBSと公共ラジオ放送NPRで紹介され、TEDトーク「傷つく心の力」(2010年)で知られる。
『ニューヨーク・タイムズ』紙No.1ベストセラーに輝いた著書多数。
邦訳に、『本当の勇気は「弱さ」を認めること』(サンマーク出版)、『「ネガティブな感情」の魔法: 「悩み」や「不安」を希望に変える10の方法 』(三笠書房)などがある。
【STEP1】感情を理解する:現在のストーリーを理解する
- 自分の気持ちを確かめ、自分の思考とふるまいの裏にどんな感情があるのか理解する
【STEP2】整理する:ストーリーを点検・修正する
- 悪戦苦闘の中で作り上げた現在のストーリーを客観的に点検し、何が真実で何が自己防衛的な思い込みなのかを見極め、幸せになるために修正すべきキーポイントを見つける
【STEP3】劇的に変わる:最良のストーリーを生きる
- 現在のストーリーを修正し、新しい結末の最良のストーリーを書く。勇気を出して新しいストーリーを生きれば、取り巻く世界が変わり、人生、愛する人との関係、子供との関係、リーダーシップをとる方法が変わる
★ストーリー点検の際に参考になる考え方
- 苦手なあの人も最善を尽くしている、と信じる
- かといって無法者に付き合う必要はなく、境界線を引いておけば良い
- 私は間違えを犯すし恥をかく、という当然の事実を受け入れる(完璧主義をやめる)
- 相手に腹を立てている時は、自分が屈辱や羞恥を感じている時である
上記の方法は、ABCDEモデルやRPRモデルなどと基本的な流れは変わりません。今の気持ちを書き出し、その中に歪んだ認知を見つけ出し、正しい認知を取り戻してネガティブな気持ちから抜け出すというものです。
今回の僕の事件に応用したらどうなるでしょうか。
まずどんな事件だったかを説明します。先週、猛烈に歯が痛み出したので、レントゲンをとったところ、歯痛のする近くに「親知らず」と「虫歯」があり、どちらが原因なのかわからないと言われました。
僕としては原因である方だけを処置したかったので、一晩考えた結果、どうも虫歯のある歯から歯痛がするのではと思い、虫歯の方を処置してくれと医師に言いました。
するとその医師は面倒くさそうに、どうせ親知らずもあるんだから一緒にとればいいじゃん、と言いました。同じ箇所に麻酔をかけるのだから、一緒に処置すればいいというのが医師の意見でした。ので、その方がいいのかなあと逡巡していると、畳みかけるように「どうするの?はっきりしてくれないと困る」と高圧的かつ横柄な態度で言ってきて、めっちゃムカついたのでもう虫歯だけでいい、とこっちも投げやりに言って処置してもらった、というのが事の顛末です。
これを先ほどの3STEPに当てはめてみたいと思います。
【STEP1】感情を理解する
何故ムカついたのかを冷静に考えてみると、迷っているときに詰めてきたその医師の態度が、
- なんだコイツ優柔不断な奴だ、と軽蔑していると思って屈辱的だった
- それが社会人のする態度か、と思い不快だった
- もし結果として原因が親知らずだった場合、また処置に来たときにドヤ顔されそうで想像しただけでムカついた
という3点からムカついたのだとわかりました。
【STEP2】ストーリーを点検・修正する
上記の中から歪んだ認知を見つけてみたいと思います。
まず「1」や「3」からすぐわかるのは、何の証拠もないのに相手の気持ちを決めつけていることです。僕はノートに「僕を軽蔑していたという証拠はない」と書いてみました。
が、同時に「でも状況証拠はある」とも思いました。あの態度は、明らかに侮蔑的だった。たとえそうは思っていなかったにしても、そういう印象を抱かせている時点でおかしいだろうと。
「2」も同じです。たとえ何らかの事情があったとしても、そんな態度を社会人としてとるべきではない、としか思えません。
…とここまで考えて、僕は何を修正すべきなのかがわからなくなり、もう一度先ほどのメソッドの説明書きを読んでみました。
【STEP3】劇的に変わる
僕が気付いたのは、修正すべきキーポイントは「真実に即して修正」するわけではなく、「幸せになるために修正」する、と書いてあったことです。
先ほどの「1」に関して言えば、相手が僕に対して軽蔑の気持ちを抱いていたか、抱いていなかったかなんて永遠にわからないのです。とすれば、事実はどうあれ「どちらが幸せな解釈か」と言えば、「軽蔑の気持ちはなかった」と解釈する方が僕は幸せになれます。
「2」も同様です。「2」の気持ちは、「社会人とは礼儀正しく振る舞うべし」という前提条件があるがゆえに許せないわけですが、「そういう社会人もいる、向こうは最大限礼儀正しく振る舞おうとしたのだ」と解釈すれば、寛大な気持ちになれます。これも社会倫理などの視点は別にすれば、そう解釈した方が僕は幸せになれるのです。
「3」も同様です。そもそも未来のことなので、親知らずが原因だったのか、その結果ドヤ顔されるかどうかわからないし、もし仮にそうだったとしても、自分が屈辱的に思う必要はなく、間違えてしまった、でも誰にも迷惑をかけていないしそれを恥じる必要もまったくない、ということなのです。
…とここまでノートに書いているうちに、だいぶムカつく気持ちが収まってきました。気持ちを「立て直す」ことが出来たようです。
ポイントは、「どの解釈が真実に近いか」ではなく「どの解釈が自分を楽にするか」という視点で事件と気持ちを見直すということが今回の体験を通じてわかったことです。そういう意味では、あの態度の悪い医師と会えて良かったと思います。
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