原稿の執筆に追われ、しばらく更新が途絶えてしまいましたが、執筆の方が一段落したので、再開します。
今日ご紹介するのは、「人生を「幸せ」に変える12のアイデア」です。最新の心理学研究が示している重要な事実の一つは、世の中で誰もが羨ましいと思う境遇が必ずしも幸福をもたらさないということ、そして身近なことでも少し工夫するだけで、大きな幸福を得ることができるということです。
ソースは下記の本ですが、思った以上に名著で面白かったです。(前作『幸せがずっと続く12の行動習慣』も。)
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『リュボミアスキー教授の 人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法』 (ソニア・リュボミアスキー)
※アマゾンの紹介文より
書評サイトでも「絶対損をしない」「10倍得する」など話題となったロングセラー『幸せがずっと続く12の行動習慣』著者の最新作!!
「やりたい仕事に就けば……」
「お金があれば……」
「パートナーがいれば……」「○○でなければ、幸せになれない」「○○すれば、幸せになれる」と思い込んでいることは少なくありません。
しかし、科学的な研究結果によると、それらは「誤った神話」であることがわかりました。
本書では、そのような幸せを遠ざける10の「誤った神話」を入口に、さまざまな研究結果をもとに、“幸せになる方法”を解き明かしていきます。◇「仕事とお金」と「幸せ」との関係は?
・目標を達成しなくても、努力をしているだけで幸福になれる
・休憩を上手にとった銀行員は、そうでない行員に比べ、顧客との人間関係が向上し、ローンの獲得率が13パーセント多く、預金からの利益が20パーセント多かった
・旅行を計画しているときのほうが、実際に12日間の旅行をしている間よりも楽しい◇「人間関係」と「幸せ」との関係は?
・新婚の人々が結婚によって幸福感の上昇を経験するのは、平均して2年ほどの間
・大きな出来事よりも、小さな出来事からのほうが、ずっと続く苦痛や悩みを受ける場合が多い
・パートナーとの関係においては、ネガティブな経験を避けるよりも、ポジティブな経験を増やす努力をするほうが誰でもうまくいく◇「人生」と「幸せ」との関係は?
・自然の中で15分間ぶらぶらした人は喜びが増しただけでなく、人生における小さな問題や未解決の事項をよりよく解決できるようになった
・どれくらい幸福感を“強く”味わうかではなく、ポジティブな感情や幸せという気分をどれ くらい“多く”感じるかにあるかが、幸せで健康になるためのカギ
・「自分の存在意義」が最も低く感じられるのは十代の頃で、そこから35歳になるまでに徐々に評価が高くなっていき、35歳~45歳までは安定。その後、45歳以降は再び高くなる。著者のリュボミアスキー教授「幸福」関する研究者として最も注目されている人物の1人です。
前作『幸せがずっと続く12の行動習慣(THE HOW OF HAPPINESS)』は全米でベストセラーとなり、日本でも書評サイトで「絶対に買って損をしない1冊」「10倍得する本」など話題のロングセラーとなっています。本書は、現在までに、フランス、オランダ、スペイン、ギリシャ、デンマーク、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、リトアニア、トルコ、イスラエル、ブラジル、タイ、韓国、中国、15か国で翻訳されています。
■「今から1ヶ月後に今の環境からいなくなると思って過ごす」
実験の結果、「あきらめる準備が出来たものには心の底から感謝するようになる」ことがわかっている
■「他人と比較することをやめ、自分の価値観で自分を評価する」。
「自分がどれくらい優れているか、成功しているか、賢いか、優しいか、裕福か?」について、社会的評価ではなく、自分の内面にある基準で評価する人は、一般的に最も幸福を感じやすい。
■「目標に向かって努力する」。
目標に向かってただ努力しているだけで、必ずしも目標を達成できなくても、人はより幸福になる。
■「物より経験にお金を使う」
人を幸せにするのは、物ではなく経験である。その理由は、
■人は買ったものにすぐ「慣れて」しまう
- 経験というものは社会的なものであり、他の人と分かち合ったり追体験できる
- 物は良し悪しを他の人と比較が容易だが、経験は比較が難しい
- 物は時間が経つとつまらなくなりがちだが、経験は時間が経つに連れてより楽しかったものに変化する(美化される)
- 経験は物よりも感情移入しやすい
など。
■物を「買う」より「レンタルする」
物を買うと限界効用が逓減されていくが、借りればその影響を受けない(家を所有している人よりも借家に住んでいる人の方が幸福度が高い)
■以下の欲求が満たされることにお金をかける
感情面の恩恵を最大に得られる買い物や出費は以下の少なくとも1つ以上の条件を満たすもの
- 自分が有能であるとかプロフェッショナルであると感じられるもの
- 他者やコミュニティとのつながりを感じられるもの
- 何かに精通しているという意識や人生を自分でコントロールしているという意識を感じられるもの
■自分のためでなく他人のためにお金を使う
調査によると「他人へのプレゼントや慈善事業への寄付にお金を使うほどより幸せになっている」ことがわかっている
■時間を手に入れるためにお金を使う
退屈な事務作業などを他の人に変わってもらうなどすると幸せになれることが実験で明らかになっている
■パートナーに感謝する
パートナーに感謝すると、
- 最高の満足感が得られる。
- 自分に自信が持てるようになり、まわりの絆を実感できる
- 自分も相手も「この関係を大切にしよう」という意欲が湧く
- 他人と比較することがなくなる
■パートナーとの慣れを避けるために「新鮮さ」と「驚き」を加える
行ったことのないところに旅に出る、新しい知人と付き合う、新しいレストランに行ってみる、など。
■パートナーとの「親密な関係」を育む3つのテクニックを使う
- パートナーの「良い知らせ」を一緒に喜ぶ
- パートナーが「理想の自分になる」のを助ける
- スキンシップの回数を増やす
■パートナーができなくても落ち込まない
結婚した人の幸福感は2年ほど上昇するが、その後は独身時代と変わらない程度に戻る
■苦悩や悩みは心の奥底にある感情を書き出す(「筆記療法」)
実験によると「筆記療法」をしている人の方がより幸せで、人生に満足し、落ちこみが少ないと言う結果になった
■「一貫性にある自伝」を書く
「一貫性にある自伝」を書くことにより、自分の過去を受け入れ、未来を恐れる気持ちが少なくなる
■「やるかやらないか」で迷ったら「やる」
後悔の度合いが「やったこと」より「やらなかったこと」の方が大きい。その理由は、
- 「しなかったこと」よりも「したこと」の方が正当化しやすい
- 時間とともに「しなかったこと」を悔やむ気持ちが大きくなる
- 「しなかったこと」による影響はいつまでも続く
上記を俯瞰してみると、「限界効用逓減の法則」を如何に回避するか、ということが一つのポイントであるように思えます。楽しさや喜びに「慣れて」しまうという現象を、終わりを意識することで、或いは一時的なレンタルを利用することで、或いは新鮮さや驚きを付与することで、或いは物より経験に投資することで、回避するということが本質なのだろうと思います。僕らは楽しさや喜びに「慣れ」ないようにすることをいつも意識しておくことが人生を楽しむコツと言えるでしょう。
もう一つ、僕が面白いと思ったのは、「目標に向かってただ努力しているだけで、必ずしも目標を達成できなくても、人はより幸福になる」というファクトです。よく、「努力すれば叶わない夢はない」という意見と、その反対で「夢は叶わないから夢なのだ、現実を見ろ」みたいな意見の論争を見ますが、僕にはそのどちらも本質から外れているように思えます。夢が叶うか、叶わないかはどちらでも良くて「叶うかもしれないと思って努力している過程」が一番楽しいのです。だとするとその達成できるか否かはあまり大した問題ではないのです。ある実験によれば、旅行中よりも旅行の準備をしてワクワクしている時の方が幸福度は高くなると言います。僕らは、その夢を叶えるために目標を持つのではなく、叶える過程を楽しむために目標を持つべきなのだろうと思います。
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