人間、誰でも選択を誤りたくないはずで、賢い意思決定ができればいいと望んでいるはずです。
では「賢い意思決定」とは何でしょうか?1つの答えは、「論理的に正しい意思決定」ということになると思います。ある目標があるのに、その目標に対する問題解決になっていない意思決定は、賢くない意思決定と言って良いでしょう。
下記は、そんな賢い意思決定を行なうためのステップです。
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ソースは以下になります。
※アマゾンの紹介文より
多すぎる選択肢におしつぶされることなく、じょうずに選べば満足して生きられる。“選択の自由”に疑問を投げかけ、日々の決断を見つめなおす、目からウロコの選択術。
(著者について)
スワスモア大学心理学部教授。専門は社会理論、社会行動学。主な著書にThe Battle for Human Nature: Science, Morality and Modern Life、 The Costs of Living: How Market Freedom Erodes the Best Things in Life などがある。『アメリカン・サイコロジスト』誌をはじめ専門誌への寄稿も多数。
「賢い意思決定を行なう6つのステップ」は以下の通り。
- 目標を決める。(これは1つに限らない)
- 目標がそれぞれ、どこまで重要かを考える
- オプション(選択肢)を並べる
- どのオプション(選択肢)を選べば目標が達成できそうか、確率を考える
- 最も確率の高いオプションを選ぶ
- 後で選択の結果に基づいて目標を修正し、重要度を見直して、次の機会のオプション評価をとりいれる
例えば、アパートを借りて住み始めたら、当初の予想と違って商店街や交通機関へのアクセスが重要で、間取りはそれほど重要でないと分かったとしたら、次にアパートを借りるときは優先順位を逆にする、ということになる。
非常に論理的な意思決定ステップです。
しかし、それが故に、これまで解説してきた「直感をベースにした意思決定」とは全く相反する考え方のように思えます。
例:「最終結論。結局、直感はあてになるのか?ならないのか?」参照
それでは、「論理を重視した意思決定」と「直感を重視した意思決定」。どちらが正しいのでしょうか。
これに対する僕の考え方は、「それぞれが正しく、シーンによって使い分ければ良い」というものです。
まず、これから行なおうとすることの「目標」が明確であり、それに関する情報が充分に得られる環境にある場合は、今回ご紹介したような「論理的な意思決定」の方をするべきでしょう。その方が間違いを犯す確率を最小化できるからです。業務上の意思決定や日常の意思決定などはこちらを利用した方がいいケースが多いことでしょう。
ただし、人生の大きな決断を迫られるような問題の場合、そもそも「自分がどうしたいのか」が不明確だったり、それに関する情報が不足していたりするケースの方が多いのではないかと思います。こうした場合には、「直感を利用した意思決定」の方が間違いを犯す確率を下げることが出来るのではないかと思うのです。直感、つまり無意識に問いかける方が、「自分がどうしたいのか」がわかり、かつ無意識化に蓄積された情報まで含めて、判断を行なうことが出来るからです。
このように、「論理を重視した意思決定」と「直感を重視した意思決定」を使い分けることこそが、賢い意思決定を行なうポイントと言えるかもしれません。
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