昔、「ストベリー・オン・ザ・ショートケーキ」っていうドラマがありました。
略して、「S.O.S.」で、エンディングテーマにABBAの「S.O.S.」を使っていて、なんかその辺がすごくオシャレに感じました。
確か、タイトルの通り、「ショートケーキの苺を先に食べるか、最後にとっておくか?」=「大好きなものを先に消費するか、後まわしにするか」みたいな緩いテーマが作品の中で描かれていたように記憶しています。
ところで、心理学的には、ショートケーキの苺は、先に食べるべきなのでしょうか?最後にとっておくべきなのでしょうか?
これを「ピーク・エンドの法則」という法則を当てはめながら、検討してみようと思います。
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ソースは以下になります。
※アマゾンの紹介文より
多すぎる選択肢におしつぶされることなく、じょうずに選べば満足して生きられる。“選択の自由”に疑問を投げかけ、日々の決断を見つめなおす、目からウロコの選択術。
(著者について)
スワスモア大学心理学部教授。専門は社会理論、社会行動学。主な著書にThe Battle for Human Nature: Science, Morality and Modern Life、 The Costs of Living: How Market Freedom Erodes the Best Things in Life などがある。『アメリカン・サイコロジスト』誌をはじめ専門誌への寄稿も多数。
「ピーク・エンドの法則」とは、以下のような人間の心理傾向を指します。
ある行動に関する、人間の印象(嬉しさ、もしくは不快さに関する記憶)は、
- その行動のピーク(最高の瞬間、あるいは最悪の瞬間)にどう感じたか?
- その行動のエンド(終わったとき)にどう感じたか?
という2つの要因で決まる。
例えば、次のような実験があります。
- 被験者に2種類の「不快な音」を聞いてもらう。1種類目の音は「8秒間」、2種類目の音は「16秒間」と、その長さに違いがあり、後者の音のほうが2倍も長い不快音が流れる
- その代わりに16秒の終わりのほうで、少し小さめな音量になってから音が終わる
- そうすると、後者の音のほうが、不快な音が2倍も長く続くにもかかわらず、被験者に尋ねると、1種類目の音、つまり「8秒」のほうが不快に感じた(こちらの方が「より聞きたくない」)と答える
- つまり、2種類目の音のほうが「終わり方が楽」だったため、こちらのほうが印象がよく記憶される
つまり、感動することや美味しいものは「最後に持ってきた方が良い」ということです。なぜなら、最後にいい記憶を持ってくることで、その行動全体の印象や記憶が良くなるからです。
いわゆる、「終わりよければ全てよし」という言葉を地で行っているのがこの法則だと思います。この法則を規定する「ピーク」「エンド」のうち、「ピーク」の方は特に時間軸上、どこがいいということはないので、例えばデートをする際だとしたら、どこかのタイミングで二人盛り上がる時間を作れば良いでしょう。
そして気を付けるべきはこの「エンド」の方で、たとえそれまでがどんなに楽しくても、最後の最後で失敗してしまうと、それまでの楽しい記憶がそれだけで相殺されてしまう危険性があります。
逆に言うと、それまでの時間が多少微妙でも、最後の印象さえよければそれまでの記憶を良い印象に塗り替えることも可能なので、最後に相手の印象を良くするような何かしら(言葉、趣向、プレゼントなど?)を用意しておくと良いかもしれません。
そういうわけで、当初の問題提起である、「ショートケーキの苺は、先に食べるべきなのか?最後にとっておくべきなのか?」という問題に関しては、最後にまわした方が、より「ショートケーキを食べる」という行為全体の記憶や印象が良くなることから、良い、という結論になるでしょう。(注:この場合は、あなたがショートケーキの苺が大好きであるという前提に立っています。そうでない場合はこの限りではありません。)
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