むかついたとき、ヘコんだとき、激情を収めるためのエクササイズです。
チャディー・メン・タンは、これを、「SiBerian North RailRoad」と呼びますが、英語を母国語としない僕にはあまりピンと来ない(うまいこと言おうとしてスベってる感じ)ので、SBNRR法というネーミングでご紹介します。
ソースは以下になります。
『サーチ! 富と幸福を高める自己探索メソッド』(チャディー・メン・タン)
※アマゾンの紹介文より
グーグルが独自に開発、2007年以降使用している社員研修プログラムの全てを、その開発担当者が明かします。プログラム共同開発者は『EQ こころの知能指数』のダニエル・ゴールマンです。
「マインドフルネス」と呼ばれる「目の前にある現実を平静にみつめる瞑想」をベースに感情のコントロール法を学び、ビジネス、私生活、いずれをも好転させ、人生の幸福度を高めます。
具体的な効果としては、
「怒りに流されなくなる」
「建設的な提案をおこなえるようになる」
「相手の信頼を得られる」
「ネガティブな感情に落ち込まなくなる」
などが挙げられ、さまざまな面で自己と人生の改善がはかれます。
本書には世界のトップが賛辞を寄せており、ダライ・ラマ14世、カーター元米大統領、シュミットGoogle会長、トニー・シェイZappos CEO、ナザン前シンガポール大統領らが名を連ねています。
グーグル社員はなぜ優秀かつみなが高い幸福感と富を得ているのか、その秘密の一端がわかる必読書です。
「SBNRR法」は次の5つのステップから成り立ちます。
- 停止する(Stop)
- 呼吸する(Breathe)
- 気づく(Notice)
- よく考える(Reflect)
- 反応する(Respond)
1.停止する(Stop)
ネガティブなことがあったとき、まずは間を置くことが最も大事。一瞬だけ反応することを踏みとどまる。これを「聖なる中断」と呼ぶ。
2.呼吸する(Breathe)
次に意識を呼吸に集中させ、聖なる中断を強化する。意識して呼吸をすることで、心と身体を鎮めることができる。
3.気づく(Notice)
次に、意識を身体に持っていく。自分の身体はどんな状態になっているだろうか。緊張と体温は変化しているか。それらの情動を単なる生理的現象として解釈する。
4.よく考える(Reflect)
その後で、よく考える。もし相手が関わっていることなら、その人の立場に立って自分を眺めてみる。
・誰もが幸せになりたいと思っている
・この人は、このように振る舞うと何らかの形で幸せになると考えている
5.反応する(Respond)
最後に、反応する。目の前の状況にポジティブな結果をもたらしてくれそうな反応の仕方を思い浮かべる。たとえ実行できなくても、一番ポジティブな反応を想像する。
このうち、最も重要なSTEPは、①~③でしょう。
僕たちがネガティブな事態に直面したときに、脊髄反射で反応するように、そのまま感情をぶつけたりするとろくなことになりません。まずは反応するのを一旦やめるだけでも、とても有効です。
次に呼吸。例えば瞑想などはいい例ですが、呼吸は心を鎮めてくれる効果があるので、意識を呼吸に持っていくとかなりショックが和らぐはずです。
そしてとどめの1歩として、身体に意識を持っていきます。すると、感情と生理現象を切り離すことができて、更にストレスを下げることができるはずです。
④・⑤は、おまけみたいなものだと思うので、①②③で、生理学的に感情を鎮めていく、というのがきわめて有効な方法であると考えられます。