身も蓋もない問いになってしまいますが、あなたは、例えば自己啓発本を読むことや、そういったセミナーに通うことは、本当に意味があると思いますか?それらは果たして科学的根拠があるものなのでしょうか?

以下の書籍にこのことに関して調べたデータが載っていたので、本日はこれを見ていこうと思います。

 

こんな本に書いてありました。

 

『潜在脳力超活性化ブック』(ジグ・ジグラー)

 

※アマゾンの紹介文より

米国の大企業が認めた、20世紀最高のモチベーター、ジグ・ジグラーの代表作。待望の文庫化!収入を劇的に増やし、家族関係を改善し、いま以上の幸せと健康を手に入れる方法。

 

(著者略歴)

ジグラー,ジグ

1926年、アメリカ・アラバマ州生まれ。社会奉仕と人間の潜在脳力を最大に引き出すことを目的とするジグ・ジグラー・コーポレーションを設立。1962年に訪問販売のトップセールスパースンとなり、その後、大企業も認めるモティベーション・スピーカーの第一人者として活躍。著書、ビデオ、オーディオ・プログラムなど多数。世界各国で講演活動を行い、ジグラーの著書やビテオを研修材料に用いている企業は数百社に及んでいる。2012年、86歳で逝去。

 

 

これが「自己啓発セミナーの効果」だそうです。

 

  • ジグ・ジグラーが行なった4時間にわたるセミナーの前後に、聴衆から5人のサンプルを選び、フォレスト・テナント博士に協力を依頼し、血液検査を実施した。
  • すると、セミナー終了後、エンドルフィンとコルチゾールの値が3倍も上昇していたことが判明した。
  • テナント博士は、「成功に関する話を聴いているうちに、人々の気持ちが高揚し、その結果、特定の化学物質が血液中に放流し、身体的機能が更新した」と結論付けている
  • ただし、その効果が持続するのはせいぜい数時間で、定期的にモティベーションを高めることで、気力、持久力、創造性を生み出すことができるという

 

これが「自己啓発プログラムの効果」だそうです。

 

  • ジグ・ジグラーの会社で実施しているプログラム「アイ・キャン講座」を履修した学生のうち1500人を対象とした調査では、46%が以前より物事を頻繁にポジティブに思考するようになり、数教科で優れた成績を上げたという
  • 更に、オハイオ州のブリッジビュー中等学校で「アイ・キャン講座」を履修した中学2年生(1002名)を対象とした調査の結果は、以下の結果となった。
  • 76.1%が学校、家、仕事場でのパフォーマンスを向上させた
  • 79.1%が良いセルフイメージを持つようになり、82.8%がポジティブな姿勢を持つようになった
  • 65.7%が目標を設定し、それに向かって進んでおり、65.4%が以前より幸せを感じている
  • 54.4%が以前より正直で誠意のある人間になり、66.4%が他人に親切になった

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

上記のデータから導かれるシンプルな結論は、「自己啓発は、モティベーションを上げ、ポジティブ思考を促進する」ということになります。そして、ポジティブ心理学の様々な研究結果によれば、ポジティブ思考は人生の様々な局面で成功をもたらすとされているので、自己啓発は間接的に人生を成功にもたらす効果がある、と言ってしまって良いでしょう。

ただし、留意すべき点もいくつかあります。

 

■ポジティブ思考は利点だけではないこと

別の研究によれば、ポジティブ思考は時に、自分に甘くなり、目標達成を妨げることがあるそうです。

また別の研究によれば、自信過剰な人はそうでない人よりも低い評価がつけられやすいということもあるようです。

 

■ポジティブ思考の効果が効きやすい人とそうでない人がいること

もともと、こうしたことを信じやすい人には充分な効果があるでしょうが、疑り深い人やもともとネガティブ志向が強い人にはまったく効果がないどころか、かえってパフォーマンスが落ちることもあるという実験結果もあります。

実際に、上記の調査結果を引用するなら、「1500人のうち46%が以前より物事を頻繁にポジティブに思考するようになった」ということは、「残りの54%は特にポジティブ思考にはならなかった」ことを示唆しています。

少なくとも僕のように猜疑心の強い人間にはあまり効かなそうです。

 

■1回の効果は限定的であり、費用対効果を考える必要があること

上記で見たように、1回のセミナーでの効果の持続時間はせいぜい数時間だそうです。「アイ・キャン講座」は、講座、というくらいだから長期的なプログラムであり、もう少し持続的な効果があるでしょうが、その分おそらく費用もかかるのではないかと思います。

日本でも数10万円~数100万円する講座やセミナーなどはざらにありますが、本当にその費用対効果があるのか、考える必要があると思います。

少なくとも僕は、モティベーションやポジティブ思考を維持するだけであれば、定期的に自己啓発書を読んだり、自分でアファメーションに取り組むくらいでも充分なのではないかと考えています。

 

要するに、自己啓発やポジティブ思考はある程度科学的にその効果が検証されているものであり、一概に否定されるべきではないですし、この意味で僕はこうしたことを端から毛嫌いする人はあまりにも視野が狭いと思っています。ただし、自己啓発やポジティブ思考がいつでも、誰にでも効果があるというものでもなく、それは冷静に費用対効果を計算しながら付き合うのが賢い付き合い方である、というのが僕の考え方です。

 

 

私的な今日のまとめ。

 

  • 自己啓発の良い面・悪い面、両面に目を向けよう!