世の中は、特に日本人はやたらと「努力」とか「苦労」をありがたがる風潮があります。

特にダメダメだった人が這いあがって成功を掴む、みたいなサクセスストーリーが皆大好きですよね。

本日ご紹介するのはそれとはまったく逆の話で、「自分の素質があることから始めましょう」という話です。

下記の本から引用させていただきます。久しぶりにとても面白い本でした。

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こんな本に書いてありました。

 

『ウォートン・スクールの本当の成功の授業』(リチャード・シェル) 

 

※アマゾンの紹介文より

全米で最初(1881年)に設立され、2000年より9年連続・MBAランキング世界1位(Financial Times選定)を獲得するなど、世界的に最も高い評価を受けるビジネススクール・ウォートンには「成功」を教える授業がある。

それは同校に学ぶエリート達を「ステータス」「富と名声」の圧力から解き放ち、「自分だけの成功の道」へと導く授業となっている。

2005年に創設されるや〝人生が変わる授業〟と反響を呼び、多くの学生が最終学期に受講する同校の名物講座となっている。

 

(著者略歴)

リチャード・シェル

G.Richard Shell

ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの法学・企業倫理・経営学教授。同校の人気講座「成功の授業」の創設者。教授職の傍ら、アメリカ海軍特殊部隊、FBI交渉人、フォーシーズンズ・ホテル幹部、Google管理職など幅広いジャンルのエリートたちを指導している。

20代は、ペンキ職人などの職を転々としながら世界各地を放浪して過ごす。30代にロースクールに入学、37歳でウォートン・スクールでの教師の道をスタートした。

同校で、2005年に開設した「成功の授業」は「人生が変わる授業」と反響を呼び、現在に続く人気講座となった。多くの学生が、ウォートン卒業直前の最終学期に同講座を受講する。エグゼクティブ向けの講演やセミナーも多い。

現在、家族とともにフィラデルフィア近郊に在住。

 

 

これが「素質があることを見つける方法」だそうです。

 

いずれ来る幸運を活かし成功するためには、「人よりうまく出来ること」から始めなくてはならない。物書き、物作り、暗算、議論、料理、デザイン……どんなものでもいいが、複数の特技を組み合わせて具体的に何かやってみよう。

 

自分の素質に気付く方法は次の4つ。

 

①幼い頃、夢中になっていた趣味や活動を思い出す

  • 伝説的なパイロット、ベティー・スケルトンは8歳の頃既に、「飛行機メーカーのパンフレットの収集家」として有名だった

 

②「人よりほんの少しうまく出来ること」をリストアップする

  • カリフォルニア州立大学のシーガル教授によれば、「成長後に顕在化するスキルや適性の差を生み出す最重要かつ唯一の変数は遺伝子である」と言う。

 

③いろいろなことを経験してみる

  • 人は新しい経験に即興的に飛び込んだ時に、新たな気付きを得たり、やりたいことを思いついたりする。また新しい活動の向き不向きを見極めたら、いつでも方向転換することも重要。

 

④性格上の強みを自覚し、活かす

  • 「MBTI」「ストレングス・ファインダー」「VIAテスト」「ビッグファイブ」など、様々なツールで性格上の強みを知ることが出来る。これらを受けたら、他の人にもフィードバックをもらうようにすると良い。

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

これまで読んだ本の中でもかなりの良書でした。内容は、ポジティブ心理学などをかじっている人には既知の内容も多いかもしれませんが、明確でわかりやすいフレームワークにまとめられていて文章も歯切れが良く、非常に読みやすいです。

各章とも面白かったのですが、特に上記は興味深くて引用してみました。

特に興味深い点は、「努力」とか「苦労」とかの前に「人よりうまく出来ることから始めよう」という立場を明確にとっている点です。努力信仰にかぶれた日本の自己啓発書に慣れた読者の方にはなかなか衝撃なのではないでしょうか。

更に、生まれもっての「才能」(=遺伝子の影響)を肯定的に捉えている点も面白いです。先天的な「才能」が優位か、後天的な「努力」が優位か、という議論は色々な捉え方があるため、ここでは判断は保留しておきます。

ただし、先天的な才能だけでなく、幼少期の経験も含めて培われたその人本来の「強み」、あるいは「人よりうまく出来ること」を人生戦略の中でまったく考慮しないのはあまりにも乱暴と言えるのではないでしょうか。

特に個人的に重要なのは、

①幼い頃、夢中になっていた趣味や活動を思い出す

②「人よりほんの少しうまく出来ること」をリストアップする

ではないかと思います。

僕の場合、小さい頃から何かを調べたり情報を整理したりするのが好きで、リサーチという仕事につきましたし、小さい頃から作文とかが得意だったので、文章を執筆するようなお仕事もさせていただくようになりました。結局小さい頃からやってることはあまり変わらないような気がしますし、好きなこと・得意なことだからこそ、退屈することがありません。

よく、「③いろいろなことを経験する」ということも大事だと言いますが、僕にとってはあまり自分の好きなじゃないことや得意じゃないことを経験してもあまり得るものはありませんでした。

「④性格上の強みを自覚し、活かす」で紹介されているような性格診断テストも、素質の「方向性」を絞ることは出来ても、素質そのものを知るには少し遠い気がします。

結局、小さい頃好きだったことや得意だったことを思い出すのが、一番コストも時間もかからないのではないかというのが僕の結論です。

 

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