我々のように調査や分析をする人間にとって、「平均値」という値はとても馴染み深いもので、あるデータセット同士を1つの値にきゅっと直して比較出来るので便利なのですが、個別データや「中央値」や「最頻値」を見ないと分析結果を見誤る危険性もある代表値でもあります。

本日はこの「平均値」の問題から「個性を伸ばす方法」を見てみたいと思います。

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こんな本に書いてありました。

 

『平均思考は捨てなさい』(トッド・ ローズ)

 

※アマゾンの紹介文より

平均身長、平均点、平均年収、平均層…私たちのものの考え方や価値観には、「平均」を基準に据えるという手続きがデフォルトにようにしみついている。しかし、この「平均思考」が害をなすとしたらどうだろう?ハーバード教育大学院で“個性学”プログラムを推進するローズは、この「平均思考」がいかに大きな障害となりうるかを歴史的経緯と最新研究、具体的な事例をもって説く。そして平均思考を排して成功した実際の学校や企業の例を通じ、自己のユニークネスを理解し、個性を存分に発揮することで人生で優位に立つヒントとなる3つの原理、すなわちバラツキの原理、コンテクストの原理、迂回路の原理を紹介する。「個性を生かす」というのは建前ではなく現代人が生き残るうえで必須であると納得できる啓発の書。

 

(著者略歴)

トッド・ローズ(Todd Rose)

ハーバード教育大学院で心/脳/教育プログラムを主宰する心理学者。同大学院のNPO、〈個人の機会最大化のためのセンター〉共同設立者で、「個人学」の推進者。マサチューセッツ州ケンブリッジ在住。

 

 

これが「個性を理解するための3つの原理」だそうです。

 

【バラツキの原理】

  • 「知性」を構成する様々な要素同士の相関性はほとんどない。つまり、ある面では非常に有能な人はある面では無能となり、これらをトータルした知性の「平均値」にはまったく意味がない。

 

【コンテクストの原理】

  • 人間の行動は性格的特性によって一貫性があるわけでなく、本質的な性質を定義することには意味がない。ただし、特定の状況パターンにおいては、人間は同じような行動をとる。つまり特定のコンテクストにおいては首尾一貫性がある。

 

【迂回路の原理】

  • 子供の成長過程も一定の成長パターンがあると思われているが実際はそのようなことはなく、ハイハイに至るまでのパターンは計25種類も存在し、「正常な成長過程」というものは存在しない。同じように、学習スピードも人によって異なり、学ぶペースを画一的にするよりも個人に合わせたペースにした方が成績が上がることが検証されている。

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

上記の原理自体は、それほど真新しいものでもなく直感的にも理解しやすいことでしょう。一言でいえば、「みんな違ってみんないい」というやつです。

人間の能力は一定ではなく、それぞれまったく異なる才能(=個性)を持ちます。ですから上記の事実を踏まえれば、ただ偏差値の高い学校や給与の良い企業を選ぶよりもその才能を最も伸ばせる学習環境と最も活かせる職種を見つける方がよほど理にかなっているでしょう。

ただ、では具体的に「自分の才能とは何か?」「何が強みなのか?」と言われると、自分で答えを出すのはあまり容易ではないかもしれません。

200万人にインタビューをして、才能を探り出す革命的ツール「ストレングス・ファインダー」を開発したマーカス・バッキンガムらは、「才能の痕跡」を見つけるヒントとして、次の3つを挙げています。

  1. 「切望度の高さ」:止められても止められないこと
  2. 「習得の早さ」:突然猛スピードで習得してしまうこと
  3. 「満足度の高さ」:大きな喜びを覚えること

つまりざっくり言えば、「自分の好きなこと」「喜びを覚えること」と限りなく類似すると言って良いでしょう。

ごく単純化して言えば、僕たちが自分の個性・才能を最大限に発揮するためには、自分の感覚(「好き!」「楽しい!」といった内面的な声)に耳を澄ましていくことが最も近道と言えるのではないかでしょうか。

 

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