人に拒絶されるのはどんな人でもある程度怖いものです。その恐怖を克服するプロジェクトをたった一人で立ち上げて実践していった方がいます。

その様子を描いたのが以下の本ですが、ここ数年読んだ本の中でもトップクラスに面白かったです。

今回はこの本から人に拒絶される恐怖を克服する方法を見ていきたいと思います。

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こんな本に書いてありました。

 

『拒絶される恐怖を克服するための100日計画』(ジア・ジアン)

 

※アマゾンの紹介文より

・ビルの警備員に借金を申し込む。

・見知らぬ人の家で「庭にバラを植えさせて」と頼む。

・CAに機内アナウンスを代行させてほしいと頼む。

・高級ホテルで無料宿泊をお願いする。

「NO! 」と言われるための依頼実験を100回繰り返し、「お願いごとの達人」になった著者が見つけた人生の鉄則とは?

 

(著者略歴)

ジアン,ジア

起業家。人気ブログ「100日拒絶計画」の創立者。北京で生まれ起業家になる夢を追って10代で渡米。ブリガム・ヤング大学でコンピュータ・サイエンスを学んだのち、デューク大学でMBAを取得

 

 

これが「拒絶される恐怖の『本質』」だそうです。

 

  • 拒絶されると人格を否定されているような気分になる。だがその捉え方は間違いであり、拒絶されるかどうかは相手の事情、ただそれだけによって決まる。こちらの事情や人間性はまったく関係がない。
  • 拒絶には限度があり、何度断られてもある限度の回数に辿り着けば、いつかは誰かが「イエス」を言ってくれる。

 

 

これが「拒絶される確率を減らす方法」だそうです。

 

  • 依頼する「理由」を説明する
  • 「相手の立場」を知っているふりをして話すよりも「私の事情」を誠実に話す
  • 受け入れてくれそうなターゲットを選ぶ
  • ノーを言われたらその理由を聞いてみて、次のチャンスのために軌道修正を行なう

 

 

 

これが「罪悪感なく相手にノーを言う方法」だそうです。

 

  • 相手を尊重しながら率直にノーを言う
  • 理由を明確に述べる
  • 次善策を提案してあげる

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

本書は「拒絶されること」が何よりも怖かった作者が、色々な体験と考察を繰り返しながら、その恐怖を克服する、というもので、前述の通り、ここ数年読んだ本の中でもトップ3に入るくらい面白かったです。それは、きちんとした理論的枠組みを呈示しながら、自分の身体を使ってそれを検証していくという「理論」と「経験談」の両方がわかりやすく述べられているからでしょう。また東洋人(中国人)である作者は、奥ゆかしさや謙虚さを土壌とする我々日本人の感性にも近く、そういう意味でも共感しやすい内容となっています。

さて、結論から言えば、作者であるジア・ジアンが「拒絶される恐怖」を克服した要因は、「拒絶されることに慣れていった」という一点に尽きます。ただそれだけなら、正直言うとあまり大きな学びはありません。どんな恐怖だって何度も体験していくうちに馴化することは想像に難くありませんし、「拒絶されるかどうかは相手の事情である」と言われても理屈だけで恐怖を克服できるわけではないでしょう。

では「恐怖に慣れる」以外の方法はないでしょうのか。

本書の中に、「ワシントンDCを微笑ませる」というプロジェクトを一人で行なっているマスード・アディプールを手伝うというエピソードが載っています。これは、毎週月曜日の朝、通り過ぎる車に向かって「ハッピーになろう」「今日は素晴らしい日」「そんなに自分に厳しくならないで」などといったメッセージを掲げ、微笑んで手を振る、というもので、アディプールはこの1円にもならないプロジェクトをたった1人で1年以上、続けているそうです。彼はこの活動こそが、世界のために、そして自分のために最も意味と価値のあることだということを確信しているのでしょう。

「拒絶されたらすごくがっかりするよ。とくに凍てつく日だと。でも慣れた。誰もが微笑んでくれるわけではないし、僕を認めてくれるわけでもない。でも、他人を少しずつハッピーにしながら、僕自身もハッピーになっていくんだ」。

 

僕自身も他人から拒絶されるのに恐怖を覚える人間です。1冊目の企画書を色々な出版社さんにお送りする時には、鼻で笑われることを想像して恐怖でいっぱいでした。が、この本は世に出さないと社会的な損失だ、という思いの方が先に立ち、恐怖を殺してくれました。「拒絶される恐怖」よりも「企画が世に出せない恐怖」の方が上回ったのです。

そうした経験の踏まえて考えると、「拒絶される恐怖に打ち勝つ」のに最も有効なのは、「その恐怖を殺せるくらい世の中に発信したいことを探す」ということなのかなと思います。「これは絶対に世の中のためになる」というモチベーションは、恐怖を矮小化してくれるようです。

 

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