「運勢」とか「ツキ」という言葉を使うことがあります。それは運命の女神が握っている、僕らが制御不可能なもの、という考え方が一般的ですが、これをコントロールすることが出来ないのかを科学的に調べた研究結果があります。

運勢研究では、リチャード・ワイズマン博士の『運のいい人の法則』が有名ですが、下記の著書は、ランダム理論、シンクロニシティ理論、運命と神、占星術と予知夢など多面的なアプローチで運勢を紐解き、最後に運勢を上げるための5つの方法を紹介しています。名著です。

本日はこれを見ていきたいと思います。

 

こんな本に書いてありました。

 

『「ツキ」の科学 運をコントロールする技術』 (マックス・ギュンター)

 

※アマゾンの紹介文より

一般のサラリーマンから投資家、プロのギャンブラーまで、大きな幸運に恵まれた人物たちすべてに共通していた特徴とは?そこには、一見、常識とは異なる意外な法則性が潜んでいた。

(著者略歴)
ギュンター,マックス
英国生まれの作家、ジャーナリスト、投資家。11歳で米国に移住。プリンストン大学卒業後、『ビジネスウィーク』誌勤務を経て、『プレイボーイ』『リーダーズ・ダイジェスト』『サタデー・イーブニング・ポスト』などの雑誌、新聞に寄稿するようになる。父親はスイス銀行界で活躍した人物で、世界的に名を知られた「チューリッヒの小鬼たち」と呼ばれたうちの一人。自らも13歳で株式マーケットに参入し、財を成す

 

 

 

これが「運勢を上げるための5つの方法」だそうです。

 

 

1.社交的に振る舞う

・運の良い人は色々な人と知り合い、色々な人に愛想よくして、色々なチャンスに巡り合う確率が増える

 

2.直感を信じる

・運の良い人は論理的思考だけでなく、意識の上にのぼらない経験知を含めた判断=直感を信じることで、チャンスを手に入れ、危機を回避することができる

 

3.勇気を持つ

・運の良い人はチャンスだと思ったらすぐに飛び込む勇気を持つ

 

4.失敗だと思ったらすぐに引き返す

・運の良い人は失敗だと思ったらすぐに引き返したり、軌道修正をかけたりする勇気があるため、決定的な被害を回避することができる

 

5.悲観的予測に基づいて行動する

・運の良い人は過度な楽観主義を排し、いつも足を掬われるかもしれないという用心深さを持つため、調子に乗って失敗をすることが少ない

 

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

これをリチャード・ワイズマン博士の研究結果と比べてみたいと思います。

 

■リチャード・ワイズマンによる「運のいい人に共通する4つの法則」

  • 運のいい人は偶然のチャンスを作り出し、チャンスの存在に気づき、チャンスに基づいて行動する
  • 運のいい人は直感と本能を信じて正しい決断をする
  • 運のいい人は将来に対する期待が夢や目標の実現を促す
  • 運のいい人は不運を幸運に変えることが出来る

 

このうち、「1」は、マックス・ギュンターの「運勢を上げる方法」の中の、「1.社交的に振る舞う」「3.勇気を持つ」に該当すると考えられます。つまり、「チャンスを作り出す」「チャンスに基づいて行動する」の中身が、「社交的に振る舞う」とか「勇気を持つ」なのかなと。

また、「2」は上記の「2.直感を信じる」と同じと考えて良いでしょう。

つまり、ここまではほぼ同じことを言っていると思われます。問題は残りです。

 

ワイズマン博士の残り2つは、ざっくり言うと「ポジティブ思考」という捉え方が出来るのに対して、マックス・ギュンターの残り2つ、特に「悲観的予測に基づいて行動する」は、どちらかというとポジティブ思考の真逆の考え方に見えます。これをどう考えたらよいでしょうか。

マックス・ギュンターの「失敗だと思ったらすぐに引き返す」と「悲観的予測に基づいて行動する」は、「ピンチを回避する、最小限の被害にとどめる」という効果があるのに対して、ワイズマン博士の方は「将来に対する期待」や「幸運に変えることが出来ると思う信念」によって、「チャンスを見逃さない、諦めない」という効果があることがわかります。

つまりこの2つは相反する考え方というより、「ピンチを回避する方法」「チャンスを活かす方法」という異なる面に注目していると理解すれば良いのではないでしょうか。

 

 

私的な今日のまとめ。

 

チャンスを活かすために…

  • 社交性を高めよう
  • 直感力を高めよう
  • ポジティブ思考をしよう
  • 諦めない心を持とう

 

ピンチを回避するために…

  • ダメだったらすぐ軌道修正しよう
  • ダメだったときのことを想定しておこう