以下でご紹介する書籍。タイトルに釣られて買ってしまいました。

「チェックリスト」とか「マニュアル」という言葉って、どちらかというと有機的な動きを硬直化させるようなネガティブな響きがあるように思います。

僕自身、業務で考えると、各作業工程でチェックすべきポイントはあるものの、いちいち意識せずにやっているので、可視化された「チェックリスト」なんて作ったこともありません。

ただ、下記の書籍を読むと如何に「チェックリスト」が有効か、考えを改めることになります。

まずはこの書籍から見ていきましょう。

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こんな本に書いてありました。

 

『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』(アトゥール・ガワンデ)

 

※アマゾンの紹介文より

単純な「チェックリスト」が日常に起きるミスを減らし、災害・事故に際しては人命を救う。絶対にミスの許されない医療現場で著者が辿り着いた真実。経営者、投資家、医師、パイロット、建築家、料理人…、あらゆるプロフェッショナルが信じる成功のエッセンスがここにある。米誌「TIME」の「世界で最も影響力ある100人」に選ばれた著者の提言。

(著者略歴)

ガワンデ,アトゥール
ブリガム・アンド・ウィメンズ病院内分泌外科、ハーバード大学医科大学院及び公衆衛生大学院准教授。1992年から93年まで、クリントンの大統領選挙キャンペーンとホワイトハウスの上級アドバイザーを務め、2006年にはマッカーサー・フェローを受賞。世界保健機関のプログラムである「安全な手術が命を救う」チェックリスト実施マニュアルの作成を主導している。現在は妻と3人の子供とともにマサチューセッツ州ニュートンに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

 

 

これが「チェックリストが有効な理由」だそうです。

 

  • 完遂可能な作業において、ミス・トラブルが起きる原因は、「無知」か「無能」に分かれる。
  • 特に「無能」を減らすのは難しく、例えば医療の世界では、心筋梗塞患者の50%以上、脳梗塞患者の30%以上、喘息患者の45%以上、肺炎患者の60%以上が適切な治療を受けていないというデータもある。正しい知識があっても手順を1つも誤らずにそれを行なうのは非常に困難である
  • これら、無知や無能を防ぐ最も有効な方法が「チェックリスト」である

 

 

これが「良いチェックリストの作るためのチェックリスト」だそうです。

 

■開発フェーズ

  • 開発目的がはっきりと簡潔に定義されている
  • 各項目は見逃されることなく必須である
  • 見逃しを防ぐ手立てが不十分である
  • 具体的なアクションを促すものである
  • 声に出して確認できるものである
  • チェックを行なうことで改善できるものである

 

■作成フェーズ

  • 仕事の区切りが良いところに一時停止線(チェックリストを使用するタイミング)が設定されている
  • 1つの一時停止線でチェックするのは9項目まで
  • 平易な言葉でわかりやすく書かれている
  • 目的に沿ったタイトルが付けられている
  • シンプルにかつ論理的な形にまとめられている
  • フォーマットは1ページに収まる
  • 色の使用は最小限に抑えてある
  • 文字の色は濃く、背景の色は薄い
  • 作成日が明記されている

 

■検証フェーズ

  • 実際に使う人にテストしてもらった
  • テストの結果に応じて改良した
  • 仕事の流れを妨げない
  • チェックリストを通すのに時間がかかりすぎない
  • 手遅れになる前に問題を検知できる

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

本書を読む前は、チェックリストの有効性と具体的なチェックリストの作成方法や運用方法などを教えてくれるのかと勝手に思っていたわけですが、本文は前者に終始し、実際の現場で良いチェックリストを作るために如何に苦労したかというエピソードが延々と語られています。読み物としては面白かったのですが、後者の記述があまりにも少なすぎました。

ただ、チェックリストがそんなにも有効なのか、ということは充分にわかったのと、チェックリストの作り方自体はそこまで大きな良し悪しの違いはなさそうということがわかったので、必要ないということなのでしょう。

実際に上記にあげた「良いチェックリストの作るためのチェックリスト」は、「良いチェックリストを作るための」というより、一般的に「良いビジネス文書を作るための」と言い換えても殆ど変わらない(いわゆるロジカル・ライティングの世界)ので、ふだんからビジネス文書を書き慣れている人には既知のことばかりでないかと思います。

 

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