精神科医・心理学者のヴィクトール・フランクルは、緊張や不安に対処する方法として、逆に緊張や不安をもっと生じさせようとする、という逆説的な方法を提起しました。

そしてそれを応用し、心理療法家・心理学者のデイヴィッド・バーローらが「不安暴露法」を提唱しています。

面白いのでこれを見ていきたいと思います。

 

 

こんな本に書いてありました。

 

『最善主義が道を拓く』 (タル・ベン・シャハー)

 

※アマゾンの紹介文より

「もっと儲けよう」「いつも幸せでいよう」「若く見せよう」―。私たちはみな、完璧を求める社会の期待を受けて、あくせくしている。しかし、そうした「完璧の追求」こそ、幸せ探しの最大の障害となりうる。本書では、ハーバード大学生が殺到した大人気講義“ポジティブ心理学の画期的な新研究”を利用して、私たちを問題だらけの「完璧の追求」から切り離し、幸福、豊かさ、真の充足へと導く「最善主義的考え方」を披露する。

(著者略歴)

ベン・シャハー,タル
ハーバード大学で哲学と心理学を学び、組織行動論で博士号を取得。心理学博士(組織行動論)。ハーバード大学でもっとも人気のあった講義を受け持つ。現在、ペンシルベニア大学やイスラエルのヘルツリヤ学際センターで教職。世界各地で多国籍企業・機関、一般大衆、問題をかかえる人々を対象に、コンサルティング・講演活動を展開。卓越したスポーツマンとしても知られ、スカッシュの全米学生チャンピオン、および同イスラエル・チャンピオンの経歴をもつ

 

※翻訳が上手なのもあるでしょうが、この人の本は本当に面白く、読みやすいです。

 

これが「不安暴露法」です。

 

  • まず、その緊張や不安の原因になっているものが引き起こしうる最悪のシナリオを想像する。想像したシナリオに伴う感情や不快感をしっかりと味わう。
  • 次に、落ち着いて、自分が想像したことの不合理さに向き合う。
  • すると当初高まった緊張レベル・不安レベルがたちまち低下していき、びっくりするほど弱まっていく。

 

上記をどう考えれば良いか。

 

これを見たとき、僕が一番はじめに思い出したのは、カーネギー「悩みを解決するための魔術的公式」でした。実際、この2つの手法はとても似通っています。

「悩みを解決するための魔術的公式」も、「最悪の事態を予測する」「最悪、それに従う覚悟をする」というステップを辿ります。不安暴露法における「最悪のシナリオを想像する」「不合理さに向き合う」というステップとほぼ一緒ですね。

緊張や不安や悩みを解決するソリューションが「覚悟する」「向き合う」というのは、なんとく答えになっていないような気がするし、後ろ向きのような気もしますが、実際にやってみると、どうしよう、ああイヤだ、怖い、などと怯えているときよりもよほど気持ちが軽くなります。

 

 

私的な今日のまとめ。

 

  • 不安や緊張に「向き合う」と、軽減される。