「人たらし」という言葉があります。巧みに人を惹きつけ、魅了し、動かしていく人を指すと思いますが、歴史上の人物でよく名前が挙がるのは、豊臣秀吉や松下幸之助などでしょう。
では、彼らはどうやって人をたらしこんでいくのでしょうか。そんな方法をまとめた本を見つけたので、ご紹介してみたいと思います。
※ふだん私は、あまり日本人が書いた自己啓発書は読まないのですが、作者がお坊さんの方のようで、古今東西の思想、特に仏教など東洋思想の観点から自己啓発をまとめており、とても面白かったのでとりあげてみました。
本記事でご紹介している考え方や
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こんな本に書いてありました。
※アマゾンの紹介文より
思いのままにヒトを虜にする、「人蕩し術」とはどのようなものか。太閤秀吉と本田宗一郎の事例をあげ、自分の思い描く夢や願望を確実に達成する方法を紹介する、著者20年におよぶ「人蕩術」の集大成。
これが「人を魅了する」ポイントだそうです。
- 魅力とは、他人を自分に引き寄せる力である
- 魅力とは、他人に何かを与えれば生じ、何かを求めれば消えるものである
- 何かとは、5大本能的衝動に基づいた以下のものである。
- 生存本能:お金やもの
- 群居行動:友情
- 自己重要感:他人の自慢を聞く、優れた点を認める、称賛するなど
- 性欲:相手の幻想の遊びに加わる(デートや会話でのムード)
- 好奇心:人々の欲する情報(博学多才、ユーモアなど)
- ・このうち、「1」「2」「3」は相手の欲するものを与えると良いが、「4」「5」は巧みに「与えない」ことで相手の関心を駆り立て、自分の魅力を大きく発揮することができる
上記をどう考えれば良いか。
「人に愛されたければ、まず自分から愛そう」「人から何かを得たかったら、まず自分から与えよう」みたいなことはよく言われます。
では、何をして何を与えたら良いか、という点に関して、本書では明確に説明がされています。
- お金・モノを与える
- 友情・愛情を示す
- 話を聞いてあげる、褒めてやる
- 相手の望んでいる理想に乗っかる
- 情報を与える
非常に明快でわかりやすいですね。
個人的には、前者の3項目はまあ、社交の場では実践していた気がしますが、後者の2つ、「望んでいる理想」や「情報」に関しては、まず「相手が何を望んでいるのか」という洞察力が必要で、あまり出来ていなかったなあというのが反省点です。
まず「相手が何を望んでいるのか」を深く洞察する、ということを心がけたいなあと思いました。
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