自己啓発書にはよく「直感を信じなさい」ということが書いてあります。が、なぜ直感を信じるのがいいのか、論理的思考と比べて優れた思考と言えるのか、みたいなことまで詳しく分析している書籍は本当にわずかで(『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』(マルコム・グラッドウェル』)にもそこまで具体的な検証は書かれていない)、僕はその根拠をずっと知りたいと思っていました。

そうしたところ、下記の書籍に詳しく書いてあることがわかり、早速読んでみました。今日はそれをまとめてみたいと思います。

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こんな本に書いてありました。

 

『なぜ直感のほうが上手くいくのか?』(ゲルト・ギーゲレンツァー)

 

※アマゾンの紹介文より

情 報 は 少 な い ほ う が 上 手 く い く!

—-大きな影響を与え、数々の賞を受賞したベストセラー(世界20ヵ国で刊行)

 

・直感が論理・分析・統計に勝るわけ

・直感が生まれる仕組みと鍛え方

・無知から生まれる集合知

・どこで検討を終わらせ、決断を下すのか?

・与えられた情報の先を読む力

 

論理・分析の弱点を突破し、素早く的確な意思決定をくだすために

—-「行動経済学もビックリ!」のヒューリスティック活用法

 

◎著者:ゲルト・ギーゲレンツァー

マックス・プランク人間発達研究所の適応行動・認知学センター所長。著書は他に『リスク・リテラシーが身につく統計的思考法(『数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活』改題文庫化)』(ハヤカワ文庫)など。

AAAS(アメリカ科学振興協会)行動科学研究賞(1991年)、ドイツ年間科学書賞(2000年)なども受賞している国際的な俊才である。

 

◎続々絶賛!&年間ベストブックW受賞!

ギーゲレンツァーの研究以前は、直感の有効性など迷信の類でしかなかった。

しかし、彼は直感がどう働くか、そして現代の生活のなかで普通のひとびとがいかにそれを使い、上手くやっているかを明らかにした。

—-ニューヨーク・タイムズ紙

 

マルコム・グラッドウェルの『第1感』は、ギーゲレンツァーの研究に多くを負っている。しかし、ギーゲレンツァーは、なぜ直感がしばしば正しいのかを解き明かすことによって、さらに遠くへ進んでいく。

—-ビジネス・ウィーク誌

 

問題解決において、あまりにも多くの情報を持つことは、余りにも少ない情報しかない場合と同様に有害である。本書は最も上手くいく「ちょうどいい位」を教えてくれる。

—-ボストン・グローブ紙

 

・『Bild der Wissenschaft』誌(ドイツの科学誌)で「ブック・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

・『Handelszeitung』紙(スイスの経済紙)で「年間ベスト・ビジネス・ブック」を受賞。

・英国ロイヤル・ソサエティによる年間ベスト科学本の最終選考賞を受賞。

 

 

 

これが「直感の方がうまくいく」理由だそうです。

 

  • 直感は、脳の進化した知的能力と環境に根差した無意識の経験則に基づいて、素早く意識にのぼる。
  • 熟練者の場合、一番始めに思いついた選択肢ほど最も優れた選択肢になっている傾向があることがわかっている。時間がない時ほど一番始めに思いついた選択肢を選択するために正答率が高くなるが、時間を与えるほど正答率が低くなる。
  • そして、「ただ1つの尤もな理由」で選ぶ選択(最善選択ヒューリスティック)の正確さは、「たくさんの要素を踏まえた分析」で選ぶ選択の正確さと殆ど変らない
  • たとえば、高校の中退率を予測する際に、最善選択ヒューリスティックの方法と重回帰分析を用いた方法で正答率を比べたところ、前者の方が高かった。またNBAの試合結果を最善選択ヒューリスティックの方法とベイズ定理を用いた方法で正答率を比べたところ、ほとんど同じ結果となった。
  • 将来の予見が困難である場合や、情報が限られている場合は、ただ1つの尤もな理由に基づいた直観の方が正確さを増す傾向にあり、時間と情報の使い方も効率的である。一方で将来の予見が充分予測可能である場合や、情報が豊富にある場合は、複雑な分析の方が適切である。

 

上記をどう考えれば良いか。

 

上記の教訓を日常生活に演繹するとしたら、どう考えれば良いでしょうか。僕はこのように考えます。

 

  • 私たちの人生における重要な選択のほとんどが(そして重要なものであればあるほど)、将来の予見が困難であり、情報が少ないものである。
  • 私たちは、自分の人生の熟練者である。
  • 故に、人生の重要な選択をする場合は直感的な判断=最初に浮かんだ選択肢を選ぶ方が正しい判断である可能性が高まる。
  • 直感的な判断がわからない場合には、自分にとって最も大切な「選択基準」を考え、その基準だけで選択した選択肢が正しい判断である可能性が高まる。

 

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例えばある選択肢で迷った場合、

 

①判断するに充分な情報が足りているか、予見か可能かどうかを検討する。

  • 足りている・可能 ⇒判断に必要なファクトを揃えて、充分に吟味して選ぶ
  • 足りない・不可能 ⇒以下の直感的判断に委ねる

②直感的な判断が働くかを検討する

  • 働く ⇒その判断に従う
  • 働かない ⇒以下の最善選択ヒューリスティックを使う

③選択の上で最も重要視する判断基準を検討し、その基準から見て最も妥当である選択肢を選ぶ

 

というルートで判断するのが良いと思われます。

 

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