どんな人でも、相手から批判や非難を受けることはイヤなものです。それが正当性のあるものならともかく、言いがかりでしかないようなものであれば余計に、です。

しかしながら、その批判や非難に対して、反論したり逆に相手を批判したりするのは、あまりいい結果を生みません。だからと言って、言われっぱなしになるのもイヤなものですよね。

 

これからご紹介するのは、相手からのあらゆる批判や非難を全て「無効化」する、魔法のような技術です。

 

 

こんな本に書いてありました。

 

 

『いやな気分よ、さようなら』 (デビッド・D・バーンズ)

 

 

※アマゾンの紹介文より

認知療法の気分改善効果は、驚くべきものである。うつ病に対して、抗うつ薬と同等か、それ以上の治療効果があると証明された初めての精神療法、それが認知療法である。本書は、人生を明るく生き、憂うつな気分をなくすための認知療法と呼ばれる最新の科学的方法を示す。抑うつ気分を改善し、自分の気分をコントロールする方法を身につけるための最適の書。

 

(著者について)

デビッド・D・バーンズ…ハーバード大学医学部客員研究員を経て現在スタンフォード大学医学部精神行動医学診療准教授を務めている。薬物療法によらない、うつと不安の治療法である認知療法・認知行動療法のパイオニア。

 

 

これがフランク・ベトガーによる「「相手からの批判を無効化する技術」」です。

 

  • 【第1段階】 共感
  • 【第2段階】 批判の武装解除
  • 【第3段階】 フィードバックと交渉

 

 

 

 

詳細は以下の通りです。

 

 

 

【第1段階】 共感

  • 批判する人の言うことを明確化できるような質問をする。防衛的にならず、耐えず明確な情報を求めて質問する。
  • はっきりしない失礼な言い方をされたら、もっと明確な言い方で気に入らないのは自分のどういうことなのかを言ってもらう
  • 批判や非難の場を問題解決の場に変える

 

 

(例)

相手:「あなたは最低ですね。」

あなた:「はい、まだまだ未熟なので至らぬ点があると思います。どのあたりでそう感じられたのか、具体的に教えていただけますか?」

 

⇒正確な質問をすることで全面的に拒絶する可能性を小さく出来る

 

 

【第2段階】 批判の武装解除

  • 批判が正しいか間違っているかに関わらず、それに同調する方法を見つける。
  • ナンセンスな批判だとしても、「原則的に」同意できる部分を見つけ、その部分に同調する
  • ポイントは、①何であれ同意できる部分を見つける、②嫌味や弁護は控える、③常に真実を話す、の3点

 

 

(例)

相手:「あなたは本当に頭が悪いですね。」

あなた:「私より頭のいい人はたくさんいますよね。」

相手:「教えていることも役に立たないことばかりですし。」

あなた:「確かに改善の余地はたくさんありますね。」

 

⇒攻撃する度に同調すると、相手は攻撃の矢が尽きてしまう

 

 

【第3段階】 フィードバックと交渉

  • 相手の武装を解いたら、初めて自分の立場と感情を手際よくはっきり説明できる立場に立つ。
  • ひょっとしたら自分は間違っているかもしれないという自覚を持って、相手を批判することなく、客観的に自分の立場を表現する
  • 激しい議論が続き、同じ点を何度も批判されても、ただ断固とした答えを礼儀正しく、しかし頑強に繰り返せば良い。「指摘はすべてわかります。それは確かに本当のこともあります。でも私はこうと決めたのです。」

 

(例)

相手:「あなたの着ている服はこの場には相応しくないと思います。」

あなた:「確かにそう感じる人もいらっしゃるでしょうね。でも私は色々試してみて、このスタイルが一番働きやすいことがわかったのです。ですので、これを今後も着続けるつもりです。」

 

 

⇒共感と武装解除の技術を応用すれば、議論をするよりももっと自分の望むものを得ることが出来る

 

 

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

非常に面白い方法ですね。

批判されるのは誰でもイヤなものですが、【第1段階】で「人格批判」などに対して、具体的な質問を繰り返すことで、「行動への批判」に落とし込んでいく訳です。自分自身を傷つける行為はイヤなものですが、小さな行動への批判ならそこまで傷つくことはありません。(ノーダメージではないかもしれませんが)

そして次に、【第2段階】で相手にひたすら同調していく訳です。相手の批判に対して反論するのではなく、同調することで攻撃が無効化できるのであれば、一番労力がかからず、しかもコンフリクトを生むことがないわけで、最も賢いやり方と言えるかもしれません。

そして最後に【第3段階】で相手に切り替えしていきます。反論をするのではなく、ただ自分の立場をはっきり明示する、というところがポイントですね。反論ではないため、相手はそれ以上自分を攻撃しにくくなるわけです。

このように非常に優れた方法論だと思います。残念ながら、僕自身がまだこの方法を実践できていないので検証するに至っていないのですが、今度誰かから何らかの誹謗中傷を受けた場合、試してみようと思っています。

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

  • 人格批判を行動批判にすりかえる
  • 相手の武装を解除させるために同調する
  • 反論するのではなく自分の立場を述べる