僕らはいつも「最適解」を求めています。

AとBの選択肢があれば、どちらが良いのか?そちらが自分を幸せにしてくれるのか?その答えを欲しがります。

そして意思決定にあたっては思考の「罠」が働きます。

それらを排除し、最適解を導いてくれるプロセスがあります。「WRAPモデル」と言います。

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こんな本に書いてありました。

 

 

『決定力! :正解を導く4つのプロセス』(チップ・ハース&ダン・ハース)

 

 

※アマゾンの紹介文より

 

大ヒット作『アイデアのちから』、『スイッチ!』のハース兄弟が放つ新たなる全米ベストセラー・ビジネス書。ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のツアーを成功させた独創的な工夫から、命にかかわる選択を迫られた男性がとった行動まで、目からウロコのヒントが満載。4つの「WRAP」プロセスを使えば、あなたの仕事も人生もきっとうまくいく!

 

(著者について)

チップ・ハース Chip Heath

スタンフォード大学ビジネススクール教授。専門は組織行動論。GoogleやGapなどの世界的企業のコンサルティングを行なう。シカゴ大学ビジネススクールやデューク大学フュークアビジネススクールでも教鞭をとった経験がある。

 

ダン・ハース Dan Heath

デューク大学社会起業アドバンスメント・センター(CASE)シニアフェロー。ハーバード大学ビジネススクールでMBA取得後、同学の研究員を務める。オンライン教育大手Thinkwellの共同創設者。

 

 

 

これが最適解を導く「WRAPモデル」だそうです。

 

 

 

  • W:選択肢を広げる (視野の狭窄に対処する)
  • R:仮説の現実性を確かめる (確証バイアスに対処する)
  • A:決断の前に距離を置く (一時的な感情に対処する)
  • P:誤りに備える (自信過剰に対処する)

 

 

以下が詳細です。

 

■W:選択肢を広げる

  • 二者択一しか選択肢がないことは殆どない
  • 今ある選択肢がないとすればどうするかを考える
  • 「AかBか」ではなく、「AもBも」出来る方法を考える
  • 自分と同じ問題を解決した人を見つけるのも一興
  • 過去の成功事例を意思決定の参考にする
  • まったく別の分野のアイデアを当てはめてみる

 

■R:仮説の現実性を確かめる

  • あえて反対意見を集める
  • 反証的な質問をする
  • 自分の意見だけでなく、他の人の意見を聞く
  • 専門家に意思決定の「基準値」を聞く
  • ズームアウト(外部の視点)とズームイン(クローズアップする)を使い分ける
  • ウーチング(本番の前に小さな実験で仮説を検証する)を行なう

 

■A:決断の前に距離を置く

  • 「10-10-10プロセス」(その決断をすると10分後にどうなるか?10ヶ月後にどうなるか?10年後にどうなるか?)を使う
  • 傍観者の視点から見つめる⇒「親友が同じ状況にいるとしたら何とアドバイスするか?」
  • 核になる優先事項(長期的な価値観、目標、夢など)を予め明文化し、それに基づいて意思決定する

 

■P:誤りに備える

  • 未来を点ではなく幾つかのシナリオとして考える
  • 「大失敗したらどうするか?」「大成功したらどうするか?」を両方考えておく
  • 「手続き的公正」が意思決定への自信をくれる

 

 

 

上記をどう考えれば良いか。

 

自己啓発の世界では「直感による意思決定」という方法論が持て囃されており、こうした論理的な意思決定と真っ向から対立しています。僕らはどちらの方法論を信じるべきなのでしょうか?

 

このWRAPモデルの中では、まず「仮説の現実性を確かめる」というのが少し無理があるのかもしれません。企業の意思決定などと違って、ある特定個人が人生のある意思決定をしなければならない時には、賛成意見や反対意見をいくら集めてみても、ではどちらが正しいのかという段になったときに、現実的には迷いが生じるだけのような気がします。ですので、もしかしかたら直感によって選択するという方が自分の気持ちに即して考えることが出来て有効かもしれません。

 

一方で、このWRAPモデルには俯瞰的な意思決定を行なうための考え方が紹介されています。

  • 「AもBも」思考
  • 「10-10-10プロセス」
  • 「傍観者」思考
  • 「優先事項」の明文化

 

まず「AもBも」思考は、特に成功者はこうした発想をする人が多いようです。AかBか、というトレードオフの選択というのは実際には驚くほど少ないようなので、両方の利益を享受できる方法、というのは検討の余地があるでしょう。

「10-10-10プロセス」はジャック・ウェルチのパートナー、スージー・ウェルチが考案したフレームワークであり、現在だけでなく未来の時間軸から選択を俯瞰することが出来ます。

「傍観者」思考も、「洞穴の老人」など別の高次な存在から自らの選択を見つめ直すという点で、視野狭窄になりがちな自分の決断を別の角度から見るということが出来ます。

「優先事項」の明文化は、よく言う「ミッション・ステイトメント」などと同じでしょう。特にステイトメントに落とさなくても、優先すべき価値観やミッションが明確化されていれば、その優先順位に基づいた意思決定が出来ることでしょう。

 

WRAPモデルそのものというよりも、上記のような視点自体が、重要な意思決定をする上での強力な味方になってくれるでしょう。

 

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