アファメーション的手法や、幸福度を高めるための習慣は、大抵の場合、「朝、起床直後」と「夜、寝る前」に行なうと良いとされています。
アファメーションの場合は、起きた直後や寝る前はうとうとしていて現実感が薄いため、深層心理に刻みやすくなるというのが理由のようです。
幸福度を高める習慣の場合は、一日の始まりに実践すると気持ちの良い一日のスタートが切れること、一日の終わりの場合はその日一日を総括できることが理由でしょう。
以下でご紹介する、アンソニー・ロビンズが勧める習慣も、やはり朝と夜に行なうものですが、他のエクササイズに比べて特徴的な点は、「自分に問いかける」という点です。
早速見ていきたいと思います。
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■朝の7つの質問
朝起きたら自分に質問をする(そうすると、それに自分の意識がフォーカスされる)。
- 「現在の自分にとって幸福なことは何だろう?」「そのことの何について自分は幸福に感じているのだろう?」「それはいかにして自分をそういう気分にしてくれるのだろう?」(答えが出なければ「今、何をすれば最高に幸福な気分になれるだろうか?」)
- 「現在の自分にとってエキサイティングなことは何だろう?」「そのことの何について自分はエキサイトすることができるのだろう?」「それはいかにして自分をそういう気分にしてくれるのだろう?」(答えが出なければ「今、何をすれば最高にエキサイティングな気分になれるだろうか?」)
- 「現在の自分にとってプライドが持てることは何だろう?」「そのことの何について自分はプライドを感じているのだろう?」「それはいかにして自分をそういう気分にしてくれるのだろう?」(答えが出なければ「今、何をすれば最高にプライドが持てる気分になれるだろうか?」)
- 「現在の自分にとって感謝できることは何だろう?」「そのことの何について自分は感謝しているのだろう?」「それはいかにして自分をそういう気分にしてくれるのだろう?」(答えが出なければ「今、何をすれば最高に感謝できる気分になれるだろうか?」)
- 「現在の自分にとって最も楽しいことは何だろう?」「そのことの何について自分は最も楽しみを感じているのだろう?」「それはいかにして自分をそういう気分にしてくれるのだろう?」(答えが出なければ「今、何をすれば最高に最も楽しい気分になれるだろうか?」)
- 「現在の自分にとって熱中してることは何だろう?」「そのことの何について自分は熱中させてくれるのだろう?」「それはいかにして自分をそういう気分にしてくれるのだろう?」(答えが出なければ「今、何をすれば最高に熱中してる気分になれるだろうか?」)
- 「自分は誰を愛しているだろう?誰が自分を愛してくれているのだろう?」「その相手の何について自分は愛情を感じているのだろう?」「それはいかにして自分をそういう気分にしてくれるのだろう?」(答えが出なければ「今、何をすれば最高に熱中してる気分になれるだろうか?」)
■夜の3つの質問
夜寝る前に自分に質問をする(「朝の7つの質問」に加えて以下)。
- 「今日一日、自分は何を自分自身や社会の人々に与えることができたか?」「どのような方法で私はそうすることができたのか?」
- 「今日一日、自分は何を学んだか?」
- 「今日という一日は、自分の人生の質をどう高めてくれただろうか?」「自分は、今日という一日の体験をいかにして将来への投資として生かしていけばいいのか?」
いかがでしょうか。アファメーションとも幸福のためのエクササイズとも少し異なるこの習慣ですが、この習慣の期待効果は、以下の3点になると思われます。
1点目は、自己啓発的意識づけ。特に「夜の質問」の3つは、自分を更に高めるためにどんなことをしているか(どんなことをしたか)、と言う点を問いかけるクセをつけることで、そうした意識を高めていく効果があると思われます。アファメーションの場合は、意識下に訴えるものですが、上記の場合は、意識の上に訴えるものでしょう。目的は近しいですが、訴えかける心の場所が大きく異なっているのが面白いです。
2点目は、自己分析です。自分は何が好きなのか、何が幸せなのか、何が誇りなのか、何が楽しいのか。こうしたことはぼんやり過ごしていてもなかなか自覚するのが難しいものです。そのための分析手法もありますが、この場合は毎日それを自問自答することによって、その答えを導きだしやすくする効果があると思われます。
3点目は、幸福介入です。自分が楽しく感じることについて考えたり、愛している人について考えたりすると、幸福な感情が高まると言われています。なので、この自問自答をすることで、幸福になることができます。
このように、この習慣は一石三鳥の効果があると言えますが、それだけにあまりに詰め込みすぎている感があり、個人的に習慣化するにはちょっとハードルが高いような気もしています。
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