自己啓発書に最もよく書かれている内容のひとつは、「ポジティブ思考」もしくは「楽観思考」です。

個人的には根拠もなくポジティブな人、お花畑な思考をする人は苦手で、自分もあまりそういう人間になりたくないと思っていましたが、下記の書籍を読み、その考え方が変わりました。

セリグマン教授によれば、あらゆる分野で、「楽観主義者」(或いは「ポジティブ思考の人」)の方が、「悲観主義者」(或いは「ポジティブ思考の人」)よりも成功確率が高い、ということなのです。

もしこれが本当なら、「楽観主義」や「ポジティブ思考」に宗旨替えした方が得策でしょう。

でも本当にそう言い切れるでしょうか?これを検証していきたいと思います。

 

 

ソース

 

 ソースは以下になります。

 

『オプティミストはなぜ成功するか』(マーティン・セリグマン)

 

 

※アマゾンの紹介文より

米国大統領、成功したスポーツ選手に共通すること。それは、彼らがオプティミストだということだ。楽観主義は才能や意欲と同じくらい重要な成功要因で、学習すれば身につけることができる。考え方を変えれば人生は変わる。現代心理学に革命をもたらした画期的思考法、オプティミズムを科学的に説き明かす。 –このテキストは、文庫版に関連付けられています。

(著者略歴)
セリグマン,マーティン
ペンシルベニア大学心理学部教授。元アメリカ心理学会会長。動機付け理論の第一人者で学習性無力感の権威。ペンシルベニア大学ポジティブ心理学センター理事を務める。心理学界の第一人者として次々に新理論を発表、「フロイト以来の革命的理論家」と評される。研究論文、著書も数多い。

 

 

概要

 

 

セリグマン教授は本書の中で、「楽観的な思考をした方が、高いパフォーマンスを発揮する」ことを裏付ける様々な実験結果を紹介しています。

 

  • 200人のベテランの保険外交員のうち、優秀な成績の100人はそうでない100人よりも楽観度が高かった
  • ペンシルバニア大学の新入生が1学期を終わる頃、入学時に楽観的だった生徒は自分の才能以上の成績を収め、悲観的だった生徒は予想よりもずっと低い成績だった
  • 野球やバスケットでも、楽観的な発言をしたチームの方が悲観的な発言をしたチームより良い成績を残した
  • 水泳選手でも、楽観度テストで「悲観主義」と判定された選手の方が、「楽観主義」と判定された選手よりも2倍の「期待以下」の成績を記録した

 

なぜこうしたことが起きるかと言う点に関して、セリグマン教授は、「楽観主義者の方が失敗などにめげず、粘り強く努力を続けることからである」と述べています。

 

 

解説

 

 

確かに、例えば他の能力を全く同一とすれば、最終的に勝敗や成否を分けるのは、「諦めずにやり続けることが出来るかどうか」であると考えられます。

 

先ほどの例で言えば、保険外交員が何人の顧客を捕まえることが出来るかは、全ての外交員の営業的なスキル・経験などが同じだと仮定すると、単純に「何人にアプローチしたか」という母数に依存するでしょう。50人に断られても51人目にアプローチできる、楽観的な人と、20人に断られて心が折れてしまう悲観的な人を比べれば、楽観的な人の方が高い成績を収められるのはごく自然なことなのかもしれません。

ですので、結論として、「楽観主義者」(或いは「ポジティブ思考の人」)の方が、「悲観主義者」(或いは「ポジティブ思考の人」)よりも成功確率が高い、ということは、妥当性があり、かつまた自明の理である、と考えて良いでしょう。

 

そして、楽観主義になる具体的な方法論として、教授は「ABCDEモデル」という手法を呈示しています。僕の経験上、このモデルを使うだけで楽観主義者になれるほど易しいものではないですが、悲観主義から脱することができるという意味においては協力なメソッドなので、おススメです。