ゴットマン博士は、ワシントン大学の心理学教授で、シアトル結婚・家族研究所の所長でもあり、結婚と家族問題で最先端を行く学究者です。
博士は、長年の研究の結果、夫婦の会話をたった5分観察するだけで、その夫婦が幸福な結婚生活を送れるのか、はたまた離婚の道を進むのか、なんと「91%」の正確さで予測できるそうです。
そんな博士が長年の研究の結果、見つけたのが「結婚生活を成功させる7つの原則」です。
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ソースは以下になります。
※アマゾンの紹介文より
アメリカにおける夫婦関係研究の第一人者が、長年の研究結果から導き出した、夫婦関係を良くする七つの原則を紹介。結婚前に、離婚を考える前に読んでおきたい究極のアドバイス。愛情チェックリストつき。
ゴットマン博士が発見した、「結婚生活を成功させる7つの原則」は以下の通り。
- 二人で『愛情地図』(配偶者の人生に関係ある情報を頭の中に描いてある地図)の質を高め合う
- 相手への思いやりと感謝の心を育てる
- 相手から逃げず真正面から向き合う
- 相手の意見を尊重する
- 二人で解決できる問題に取り組む
- 二人で行き詰まりを乗り越える
- 二人だけで分かち合える人生の意義を見つける
1.二人で『愛情地図』(配偶者の人生に関係ある情報を頭の中に描いてある地図)の質を高め合う
・相手の情報を聞き出し、書き留める
(例)
- 今の友人たちは?
- ライバルや競争相手は?
- 最近の出来事は?
- 期待していること・恐れていることは?
- ストレスに感じていること・心配していることは?
- 希望や抱負は?
・自分のことを書き出し、相手に知ってもらう
(例)
- 私の功績や努力は?
- 私のトラウマ体験は?
- 私の子供時代は?
- 私の人生におけるミッションは?
- 私のなりたい自分像は?
2.相手への思いやりと感謝の心を育てる
・相手の好きなところを3つ、それぞれに対してどういうときにそう感じたかを書く
・結婚までの楽しかった思い出を二人で辿り直す
- どうやって出会ったか?
- 最初のデートで記憶に残っていることは?
- どうして結婚を決意したのか?
- 結婚式の記憶は?
- 結婚生活1年間の記憶は?
- 親になった印象は?
- 夫婦生活で楽しかったことは?
- 良いとき・悪かったとき
- 最も苦しいと感じたことは?
- 楽しんでいたのに止めたことは?
- 結婚生活を成功する夫婦と失敗する夫婦の違いは?
- 両親の結婚生活について
- 結婚生活年表を作ってみる
3.相手から逃げず真正面から向き合う
・ストレスを和らげる会話をする
- 順番に話す
- お節介なアドバイスをしない
- 相手の話を真剣に聞く
- 自分が相手を理解していることを知らせる
- 配偶者の側に立つ
- 夫婦は一心同体であるという態度を示す
- 愛情を示す
- 感情を共有する
・配偶者に傷つけられたとき、その悪感情は自分自身の過去に起因するものだということを知る
4.相手の意見を尊重する
(省略)
5.二人で解決できる問題に取り組む
・夫婦には「解決できる問題」と「永遠に解決されない問題」とがある。この前者にのみ、取り組む
・取り組む際は以下に注意する
- 話は穏やかに切り出す
- リペア・アテンプト(緊張を緩和する二人だけの仕草や決まり文句など)を出し、また受け止めるように努める
- お互いに興奮を抑えられるように、自分の精神状態を冷静に判断する
- 妥協することを学ぶ
- 相手の欠点に寛大になる
6.二人で行き詰まりを乗り越える
・お互いの夢を充分に話し合い、その相違点を理解し合い、その妥協点を見つける
7.二人だけで分かち合える人生の意義を見つける
(例)
- 我が家の意思疎通のしきたり
- 夫婦の役割
- 夫婦の目標
- 心のつながりのしるし
個人的にこの分野は専門外なので、エラそうなコメントは控えますが、拙著でもとりあげた、最初の原則である「1.二人で『愛情地図』の質を高め合う」に関して言えば、心理学的に認知が高まるほどその対象への好感度は高まるので(各ブランドがさかんにマス広告を打ったり、選挙候補者がうるさく名前を連呼するのはそのためですね)、お互いに対する知識量を高めるというのは単純だけどすごく有効な方法と言えるでしょう。ゴットマン博士はこのことを端的な言葉で「知識は力である」と述べています。
そしてさらに言えば、ただ相手に対して質問し合うだけではなく、「書く」という行為がポイントになるでしょう。「書く」という行為は、ただ頭の中で考えたり言葉に出すのと違い、無意識に考えを整理したり編集したりという過程が入るので冷静になれるのに加え、書いた事柄そのものへの意識も高まるため、意識下に刻みつけられるインパクトが飛躍的に高まります。自己啓発に関わる様々なエクササイズが「書く」ことを前提にしているのはそのためで、それは夫婦関係の修復という領域においても同じなわけです。
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