幸福を定義するという試みは、ギリシャ時代より何度も行われてきたようです。
最も一般的な定義の仕方は、主観的幸福度、つまり、「幸福に感じる」という文字通りの定義の仕方でしょう。
ただこれだけだとあまり意味をなさない気もしますね。「幸福の定義は『幸福に感じる』ことである」って言われても。。
そこで、タル・ベン・シャハーはもう少しわかりやすい説明で「幸福」を定義しています。
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ソースは以下になります。
※アマゾンの紹介文より
「成功して幸福になる秘訣」がついに解き明かされた。もしもあなたが、頑張ってるのに満たされないと感じているなら…いつも「これでいいのか?」と不安や心配になってしまうなら…ビジネス界の殿堂ハーバード大の“年間ベスト”講義が初公開。
(著者略歴)
ベン・シャハー,タル
ハーバード大学で哲学と心理学を学び、組織行動論で博士号を取得。心理学博士(組織行動論)。ハーバード大学でもっとも人気のある講師。ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)で大々的に人物紹介が成され、CNN、CBSテレビにメインゲストとして出演。ニューヨーク・タイムズ紙、ボストン・グローブ紙でも大きく取り上げられる。彼の講義には、1学期あたり約1,400名の学生(ハーバード大全学生の約2割に相当)が殺到。現在、『肯定心理学(ポジティブ・サイコロジー)』(2006年受講学生第1位)と『指導心理学(リーダーシップ・サイコロジー)』(同第3位)を教える。多国籍企業の経営幹部たち、一般大衆、および危険地帯の住人たちに対するコンサルティングや講義も、世界各国で行い続けている。講義の主なテーマは、幸せ、自尊心、回復力、目標設定、気配り、指導力。卓越したスポーツマンとしても知られ、スカッシュの全米学生チャンピオン、および同イスラエル・チャンピオンの経歴をもつ
タル・ベン・シャハーは、「幸福」の定義として、以下の2つの要素を同時に満たすものを規定しました。
- 「喜び(=現在の利益)」
- 「意義(=未来の利益)」
の両方を満たすもの。
シャハーは、この思想に至るエピソードとして、次のような体験談を紹介しています。
- スカッシュの全米学生チャンピオンとしても知られるシャハーは、選手権大会の期間中、ダイエットのためにハンバーガーを食べることを自分に禁じていた
- そして、トーナメントが終わると、自らの4週間にわたる節制のご褒美として、4つのハンバーガーを注文した
- だが、なぜか、あれほど食べたかったハンバーガーなのに、思ったより嬉しいと感じていない自分に気づく
- その理由として、ジャンクフードであるハンバーガーが、「現在の利益」にはなっても、「未来の利益」にはならない(ジャンクフードは自分の健康にとってよくないので)ことが原因であると考え、真の幸福とは、現在の利益である「喜び」と、未来の利益である「意義」の両方を満たすものであると考えるに至る
- すなわち、「楽しくて意義があること」こそ、私たちに幸福をもたらしてくれるということで、「意義はあるけど楽しくないこと」も、「楽しいけど意義がないこと」も幸せとは呼べない
この、幸福を「喜び(=現在の利益)」と「意義(=未来の利益)」の2軸で定義するという考え方は、シンプルですが非常に秀逸な考え方であると思います。
既に述べたように、この定義は次のことを意味しています。
- 今楽しいからといって、それに意義がなければ幸福とは言えない。
- 未来の喜びのために、今辛い思いをすることも幸福とは言えない。
シャハーも述べているように、私たちは「意味のない」行動を非常に嫌がり、自分の行動が「意味がある」ものであってほしいと本能的に願っているところがあります。なので、前者はおそらくそれほど違和感を持つ人は少ないでしょう。
重要なのは後者だと思います。特に日本人は、辛い思いをすることが美徳である、という風潮があり、苦労の末に立身出世する、というストーリーを好みます。が、シャハーの定義によれば、これは幸福とは言えないのです。
こうした考え方の背景には、「苦労することが成功の鍵」なのではなく、むしろ「ポジティブな気持ちを持ち続けることこそ成功確率を高める」というポジティブ心理学の根源的な理論があります。
私たちは、あまり意味がないことに苦労や努力を重ねるよりもむしろ、「楽しくて意義があること」を探すことに、もっと必死になるべきなのです。
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