あまり見えないようなのですが、僕は非常に内気な人間です。ワガママで自己顕示欲が強いくせして、「こんなことを言ったらどう思われるだろう」「こんなこと言ったらバカにされないだろうか」と考えてうまく人と話せないときがあります。

特に、ある程度の信頼関係が出来て、相手がどういうタイプでどういうものを好み、どういうことが地雷なのかがある程度把握できると、距離感をつかみながら少しずつ意見を言えるようになるのですが、初対面とか、電話ごしとか、オンライン上とか、自分の中で必要だと思える相手への予備知識がないと途端に萎縮してしまいます。

いわゆる、内向的な人間、ということになるのだと思いますが、以下の書は、この「内向型人間」についてスポットライトを浴びせた、名著です。(文章もロジカルでとても読みやすいです。)

これを読むと、必ずしも内向的なことは悪いことではない、ということがよく理解できます。では、「外向型人間」が持てはやされるこの時代・この社会に、僕たち「内向型人間」はどう立ち向かっていけばいいのでしょうか。

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ソース

 

 ソースは以下になります。

 

『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』(スーザン・ケイン)

 

※アマゾンの紹介文より

ビル・ゲイツもガンジーもウォズニアックもみんな内向型人間だった!

内向型の人とは、喋るよりも他人の話を聞き、パーティで騒ぐよりも一人で読書をし、自分を誇示するよりも研究にいそしむことを好む人のことだ。アメリカ人と言えば、社交的で自己主張が激しそうなイメージがあるが、実際にはその三分の一が内気でシャイな内向型だという。これはアメリカに限ったことではない。

外向型が重視されるアメリカにおいては、内向型の存在感は薄く、出世競争でも不利になりがちだ。本書は、内向型が直面する数々の問題を浮き彫りにするとともに、あまり顧みられることのない内向型の強みと魅力を明らかにし、その個性を伸ばして生かす方法を模索する。

同時に、外向型の欠点や問題点を挙げ、外向型の人は企業のトップにふさわしいか、チームで作業するやり方は本当に効率的なのか、などの問題も議論する。現代アメリカ社会の内部分裂を浮き彫りにする衝撃のドキュメント。

全米ベストセラー。

 

概要

 

スーザン・ケインは、外向型人間、内向型人間、それぞれの特徴として、以下のように述べています。

 

■外向型人間 :報酬思考

  • 欲しいものが手に入ると、興奮してエネルギーが湧いてくる
  • 欲しいものがあると、いつも全力で手に入れようとする
  • 絶好の機会に恵まれたと感じると、たちまち興奮する
  • いいことがあると、ものすごく嬉しくなる
  • 友人たちと比較して、恐れることが少ない

 

■内向型人間 :脅威思考

  • 批判されたり怒られたりすると、非常に傷つく
  • 誰かが自分のことを怒っていると知ったり考えたりすると、ひどく心配になって狼狽する
  • 何か不愉快なことが起こりそうだと感じると、とても気持ちが高ぶる
  • 重要なことなのにうまく出来ないと不安になる
  • 失敗するのではないかと不安だ

 

 

 

対処法

 

では、内向型人間はどのように対処していけば良いのでしょうか。スーザン・ケインは、以下の2点を述べています。

 

1.フローを喚起することにじっくりと自分らしく取り組む

 内向型人間は、持続力や問題解決のための粘り強さ、思いがけないリスクを回避する明敏さを持っている。財産や社会的地位といった表面的なものに対する執着はあまりない。

 最大の目標は自分自身の持てる力を最大限発揮することである。だから、いつも自分らしくいよう。周囲に流されて競争しなければと焦ることのないようにしよう。自分の信念を曲げないように、一つ一つのことにじっくり取り組もう。

 

2.自分を信じて堂々とアイデアを発表する

 それでも、内向型の人間があまりにも意見を言わなければ、外向型人間からは文句が出るだろう。内向型人間は自分を信じて、できる限り堂々と自分のアイデアを述べよう。

 外向型人間の真似をする必要はない。静かにアイデアを述べることはできるし、手紙で意思疎通することもできるし、講義としてまとめ上げてもいいし、仲間の助けを借りてもいい。

 内向型にとっての成功の秘訣は、世の中の一般的なやり方に流されずに、自分の流儀を貫くことである。

 

 

 

解説

 

「内向型人間」をここまで丁寧に分析して掘り下げた例はかつてないのではないでしょうか。稀に見る名著だと思います。

僕たち「内向型人間」は、外向型人間が良しとされるこの一般社会、特にビジネス社会において、不幸なことに過小評価されがちです。そして自分でも自己評価を下げてしまいがちな傾向があるのではないでしょうか。

けれども上記の分析にあるように、「内向型人間」は外向型人間よりも1つの物事を深く掘り下げ、じっくりと粘り強く取り組むことに優れています。そして1つのことに粘り強く取り組むことは、「トップスター」や「天才」になるための最も近道なのです。(「科学的研究に基づく、「トップスター」になるための4つの近道。」、「天才と凡人を分ける分水嶺、「1万時間の法則」。」)

この意味で、「内向型人間」こそ社会的成功に近い場所にいると考えることができます。ただし、その社会的成功に辿り着く前に、他の誰か(特に外向型人間)から理解されなかったり、評価を受けなかったりして、せっかくの成功の芽が摘みとられてしまいがちです。そのためには、スーザン・ケインが指摘するように、自分らしさを忘れず、自分を信じて、堂々と意見やアイデアを述べる、という姿勢が大切なのでしょう。

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